「回数別問題集を買ったはいいけど、何周すればいいの?」「ただ解いてるだけで力がついてる気がしない」——そう感じている方に向けた記事です。
私は第110回薬剤師国家試験に273点(345点満点)で合格しました。6年生4月の学内模試は178人中130位。そこから勉強の軸にしたのが、回数別既出問題集(第100回〜第109回の直近10回分)です。この記事では、私が実際にやっていた使い方を「手の動き」のレベルまで具体的に紹介します。
結論|回数別既出問題集の使い方と全体像
| 時期 | 使うパート | やり方 |
|---|---|---|
| 4〜6月 | 必須問題 | 直近10回分をまず3周+△×を復習 |
| 6〜9月 | 理論問題 | 同じルールで3周+△× |
| 10〜12月 | 実践問題 | 同じルール+模試で弱点確認 |
| 1月〜本番 | 全345問 | 順番と制限時間を意識した通し演習 |
共通ルールはこの6つです。
- 長く悩まない。わからなければ解説を見る
- 問題番号の横に○・△・×をつける
- いちばん新しい回から古い回へ順に解き、10回分を解き終えたら1周と数える(私の場合は第109回→第100回)
- 第100回まで終わったら最新の回へ戻り、合計3周する
- 各領域で全問を3周した後、1〜2月に年度別で全問を2周する
- 3周しても理解できない問題は自作問題ノートへ移す
私が行った5周は、必須・理論・実践の各領域期に全問を3周し、1〜2月の総復習期に年度別で全問を2周する方法です。3周して○以外だった問題や関連単元は主に自作問題ノートへ入れ、回数別の△・×は5周後や時間があるときにも復習しました。
※私は第100回〜第109回の10回分を使いました。ただし、国試まで時間がない人は、まず直近5回分を優先してください。直近の問題を繰り返すことでも、出題形式や頻出テーマをつかみやすくなります。
回数別既出問題集の1周目の使い方
最初は解けなくて当たり前
1周目はほとんど解けません。それが正常です。1周目の目的は「どんな問題が出るか」「自分はどこが弱いか」を知ることで、正答率を上げることではありません。
わからない問題で長く悩まない
知識ゼロの状態で唸っても時間が溶けるだけなので、私のルールは「少し考えてわからなければ、すぐ解説を見る」でした。1問にかける時間の目安をあらかじめ決めておくと、テンポが崩れません。
解説でわからないときの調べ方
回数別の解説だけで理解できないときは、該当する解説動画が公開されていれば確認し、それでもわからなければ青本を辞書として引いていました。順番は常に「問題が先、調べるのが後」。青本を1ページ目から読むことはしません。
問題番号の横に○・△・×をつける
解くたびに、問題番号の横へ印をつけます。基準は次の3つです。
- ○:5択全ての選択肢について「なぜ正解か・なぜ違うか」を完璧に説明できる
- △:答えはわかるがなんとなくで、根拠を説明できない
- ×:わからない
周回するたびに印を横へ並べて書いていくと、「×××△○」のように自分の成長履歴が見えて、これが結構モチベーションになります。
回数別既出問題集は何周する?直近10回分をまず3周
第109回から第100回まで解いたら1周
私は、同じ回を3回続けて解いていたわけではありません。いちばん新しい回から古い回へ、第109回→第108回→第107回……→第100回と、回数をさかのぼりながら各回を1回ずつ解きます。この10回分を解き終えて、はじめて「1周」です。
第100回まで終わったら第109回へ戻る
第100回まで終えたら、第109回へ戻って2周目を始めます。さらに第100回まで終えたら、再び第109回へ戻って3周目に入ります。
この回し方だと、同じ問題を次に解くまで自然に期間が空きます。だから「答えを覚えているだけなのか」「知識として定着しているのか」を確認しやすくなりました。1冊を3回連続で解くと答えを短期的に覚えただけになりがちなので、この「間隔」が大事だと感じています。
必須問題の時期は各回の必須問題だけをこの順番で回します。理論問題の時期は各回の理論問題、実践問題の時期は各回の実践問題を同じように回します。
1〜2月は年度別に全問を2周する
各領域で全問を3周した後、1〜2月は必須・理論・実践を年度別に全問2周しました。これを合わせて、過去10年分を合計5周しています。
○△×は追加復習の優先順位に使う
3周して○以外だった問題や関連単元は、ほとんど自作問題ノートに書いて復習しました。5周後や時間があるときに回数別を使って復習する場合も、△・×を優先しました。
理解できない問題は自作問題ノートへ移す
3周してもわからない問題は、解き直すだけでは定着しませんでした。そういう問題は自作問題ノートに「Q&A形式」で書き換えて、隙間時間に何度も思い出す練習をします。回数別と自作ノートの二段構えが、私の勉強の核でした。
回数別・青本・計算問題集をどの順番で使ったかは、国試参考書を使う順番にまとめています。
時期別|回数別既出問題集を使うペース
4〜6月|必須問題パート
基礎固めの時期。必須問題は「1回分のうち3科目」を1日の目安として進めていました。全9科目を3科目ずつに分けてローテーションするイメージです。詳しい進め方は4〜6月の必須問題対策にまとめています。
6〜9月|理論問題パート
必須3周を終えた科目グループから、6月頃より理論問題へ移りました。最初は1回分を終えるのに1〜2週間かかりました。それで普通です。進め方は6〜9月の理論問題対策へ。
10〜12月|実践問題パート
実践問題を回しつつ、模試で見つかった弱点を自作ノートで補強します。計算問題集は10月から1単元ずつ進めました。
1月〜本番|順番と制限時間を意識した通し演習
1月からは、必須・理論・実践の順番と制限時間を意識した通し演習を行いました。私は効率を優先し、休憩を挟みながら345問を1日で解くこともありました。
ただし、実際の国家試験は2日間です。本番と同じ体力配分を確認したい場合は、少なくとも一度は2日間に分けて解く方法も選択肢になります。
ペースの目安(私の場合)
- 講義がない日は朝9時〜夜20時まで大学(休憩2〜3時間を除いて、ひたすら問題演習)
- 理論・実践は最初、1回分に1〜2週間。3周目には3日で1回分まで速くなった
- 後半はスピードが上がって余裕が生まれる。だから序盤の遅さに焦らなくてOK
1日の時間割は1日の勉強スケジュールで公開しています。年間の全体像は勉強スケジュール完全版へ。
実際の周回ペースまで知りたい方へ
私は過去10回分を使いましたが、「10回分をやる」と決めただけでは進みません。必須・理論・実践を何日ペースで回し、予定どおり進まないときにどう修正したのかは、noteにまとめています。ぜひ参考にしてみてください!
回数別既出問題集は10回分買うべき?
私は第100回〜第109回の10回分を自分で買いました。理由はシンプルで、○△×の書き込みと解説メモをするからです。この使い方は自分の本でないとできません。印の履歴こそがこの勉強法の心臓部なので、書き込み前提なら購入をおすすめします。
逆に「まず試したい」なら、図書館や貸し借りで始めて、合うと確信してから買うのもアリです。何回分やるべきかの考え方は過去問は何年分やるべき?にもまとめています。
私は10回分を使うことで、出題パターンを広く確認できました。ただし、古い問題は法改正、新薬、ガイドライン変更などによって、現在の扱いと異なる場合があります。古い回を解くときは、薬ゼミ公式の訂正情報や最新年度の青本も確認してください。
※私が使用したのは第110回対策版です。最新版の内容・価格は販売ページでご確認ください。
時間がない人は直近5回分を優先する
私は第100回〜第109回の10回分を使いましたが、すべての人が同じ量をこなせるとは限りません。
「10回分も解く時間がない」「国試まで時間が足りない」という人は、まずあなたが受験する回から見て直近5回分を優先してください。
直近5回分だけでも、薬剤師国家試験の出題形式や頻出テーマ、問われ方の傾向をつかみやすくなります。
大切なのは、10回分を中途半端に解くことではありません。限られた時間の中で、直近5回分を解き、間違えた問題を復習して、説明できる状態まで持っていくことです。
また、古い問題の中には、出題当時は○だった選択肢が、法改正、ガイドラインの変更、新薬の登場などによって、現在は×になる場合があります。反対に、当時は×だった内容の扱いが変わっている可能性もあります。
そのため、古い回まで取り組む場合は、問題集の解説だけをそのまま覚えず、薬ゼミ公式の訂正情報や最新年度の青本も確認してください。
回数別既出問題集と模試の組み合わせ方
模試の役割は「現在地の確認」と「弱点の発見」です。模試で間違えた問題は自作ノートに追加して、回数別の該当分野を重点的に回し直します。私の場合、6年4月に学年130位からのスタートでしたが、この回し方で薬ゼミ統一模試Ⅰ〜ⅢはすべてA判定でした。
見つけた弱点を次の勉強へ戻す手順は薬剤師国家試験の模試はどう復習する?で解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 回数別既出問題集は何周すればいいですか?
A. 私は必須・理論・実践の各時期に全問3周し、1〜2月に年度別で全問を2周しました。合計5周です。○△×は、5周後や空き時間の追加復習で何を優先するか決めるために使いました。
Q. 過去問は10回分も必要ですか?
A. 私は第100回〜第109回の10回分を使いましたが、必ず10回分必要というわけではありません。時間がない人は、まず受験する回から見て直近5回分を優先してください。直近5回分だけでも出題形式や頻出テーマを確認できます。古い問題は法改正やガイドライン変更などによって現在と扱いが異なる場合があるため、最新の青本や公式の訂正情報も確認してください。
Q. 全部買わないとダメですか?
A. 図書館や友達との貸し借りでも進めること自体は可能です。ただし○△×の書き込みと解説メモがこの使い方の核心なので、本気で回すなら自分用の購入をおすすめします。
Q. 1日どれくらい進みますか?
A. 必須問題は「1回分のうち3科目」を1日の目安にしていました。理論・実践は最初1回分に1〜2週間かかりましたが、3周目には3日で1回分まで速くなりました。序盤は遅くて当たり前です。
Q. 通し演習はいつから始めましたか?
A. 私は1月からです。必須・理論・実践の順番と制限時間を意識して、休憩を挟みながら345問を1日で解くこともありました。実際の国試は2日間なので、体力配分を確認したい場合は一度2日間に分けて解くのも選択肢です。
まとめ|回数別既出問題集を最大限活用するポイント
- 長く悩まない:わからなければ解説→(あれば)解説動画→青本の順で調べる
- ○・△・×を問題番号の横に:印の履歴が成長の記録になる
- 新しい回→古い回の順で10回分=1周:各領域で全問3周+1〜2月に年度別で全問2周
- 時期ごとにパートを回す:4〜6月必須→6〜9月理論→10〜12月実践→1月から通し演習
- 時間がない人は直近5回分を優先する
- 古い問題は、法改正・ガイドライン変更・新薬による答えの変化に注意する
6年生からのスタートでも、自分に合うルールを決めて取り組めば、道は開けていくはずです。
頑張っていきましょう👍
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