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「6年生の4月からスタートして国試に間に合うのか」「スケジュールを立てようとしても、全体像が見えなくて途方に暮れる」——この記事はそんな方に向けて書きました。
全体像を把握せずにスタートすると、後半になって「もっと早く○○をやるべきだった」という後悔が生まれやすくなります。まず4月から国試当日までの地図を頭に入れることが、合格への最短ルートだと私は思っています。
こんな悩みがある方向けの記事です。
- 6年生4月スタートで間に合うか不安
- スケジュールを立てようとしても全体像が見えない
- どの時期に何を優先すればいいかわからない
この記事を読めば、次のことがわかります。
- ✅ 4月から国試当日までの全体スケジュール
- ✅ 時期ごとの優先事項と使う教材
- ✅ 5周ループの具体的なやり方と管理法
執筆者のすんすんはんは現役調剤薬局薬剤師2年目。第110回薬剤師国家試験を273点で合格。6年生の4月からノー勉スタートで合格をつかんだ経験をそのまま書いています。
目次
薬剤師国家試験を突破するための大原則3つ
この章のポイント:スケジュールの前に「どう勉強するか」の土台を押さえる
大原則① 青本は辞書として使う(読む本ではない)
青本を最初から通読しようとしていませんか?それは最もやってはいけない使い方です。
6年生の4月に青本を手に取った私も、最初は「ちゃんと読んでから問題を解こう」と思っていました。でも1科目だけで数百ページ。「全科目分を読み終える前に国試当日きちゃうわ!」とすぐに断念しました。
青本の正しい使い方は「辞書」です。問題を解いて間違えた、解説を読んでも腑に落ちない——そのときだけ開く。目的のページをピンポイントで引いて、5分以内に閉じる。これが正しい使い方です。
「全部読まなくていいんだ」と気づいた瞬間、青本への絶望感がなくなりました。あなたも今すぐ「読む本」から「引く本」に切り替えてください。
大原則② 解ける問題は捨てる(5周ループ)
問題集は全問を毎回解く必要はありません。私が実践していた「5周ループ」の核心は、「解けた問題を繰り返すのをやめること」です。
1問目から問題を解いていき、理解して問題が解けたら○、なんとなくわかったけど理解はできてない時は△、全くわからんって時は×を問題番号につけていき、3回連続2・3周目は○がついた問題も含め全問再挑戦します。1周目より○が多ければOK。△・×の問題は青本やYouTube(薬juku・ヤクゼロ・薬ゼミ公式)で理解を深め、自作ノートに落とし込んで継続復習します。
5周ループの詳細は第4章でお伝えします。
大原則③ 他の選択肢が違う理由まで説明できて完璧
「正解の選択肢がわかった」だけでは不十分です。国試で確実に得点するには、「なぜ他の選択肢が違うのか」まで説明できるレベルを目指してください。
国試の問題はパターンが決まっていて、同じ選択肢が形を変えて繰り返し登場してくることが多いです。「なんとなく正解を選んだ」ではなく「この選択肢が違う理由はこうだ」と説明できれば、類題が出ても対応できます。
最初は時間がかかりますが、2周目・3周目になると自然とこの視点が身についてきます。
6年生4月〜国試当日までの全体スケジュール
この章のポイント:10ヶ月を4つの時期に分けて、時期ごとに目的を変える
| 時期 | 期間 | メインテーマ |
|---|---|---|
| 必須問題期 | 4〜6月 | 必須問題で基礎固め・全体像を把握する |
| 理論問題期 | 7〜9月 | 理論問題を領域別に攻略 |
| 実践問題期 | 10〜12月 | 実務問題・模試で実戦力を鍛える |
| 総仕上げ期 | 12〜2月 | 回数別問題集で本番形式に慣らす |
| 計算問題ルーチン期 | 11月〜並行 | 計算問題を毎日少量ずつルーティン化 |
4〜6月:必須問題期
国試には「必須問題」という1問1答の5択形式の問題が90問あり、国試に合格するには全体で70%(90問中63問)以上かつ各科目で30%以上の正答がなければ総得点がボーダーを超えていたとしても不合格です。つまり、苦手科目を1つでも作るとそれだけで不合格になる可能性があります。だからこそ最初に必須問題を全科目まんべんなく仕上げることが重要です。
4〜6月は必須問題を中心に動きます。必須問題は出題範囲が全科目に及びますが、1問1答で問われるため「広く浅く」インプットするのに適しています。国試の全体像をつかみながら基礎知識を入れていく時期です。
※4〜6月の詳細な勉強法は「4〜6月編」の記事で解説します。
7〜9月:理論問題期
7月以降は理論問題の攻略に移ります。ここが国試勉強のメインパートです。回数別既出問題集を使って、科目ごとに集中的に解き込んでいきます。
夏の模試を受けて現在地を確認しながら、弱点領域に時間を集中させていきます。
※7〜9月の詳細な勉強法は「7〜9月編」の記事で解説します。
10〜12月:実践問題期
秋以降は実務問題の攻略と、模試による実戦練習を並行させます。実務問題は暗記より「考え方」が問われるため、解説を丁寧に読み込む時間が必要です。
秋の模試の結果が出たら、残り時間と弱点領域を照らし合わせて優先順位を決め直します。「全部やろうとしない」戦略的な絞り込みがこの時期の勝負どころです。
※10〜12月の詳細な勉強法は「10〜12月編」の記事で解説します。
12〜2月:回数別総仕上げ期
直前期は薬学ゼミナールさんが出版している回数別既出問題集を使って、本番と同じ形式で解く練習を重ねます。時間を測って解くことで、本番のペース配分を身体に覚えさせます。
新しい知識を入れようとするのはこの時期には逆効果です。「今持っている知識を確実に出せるか」に集中してください。
※12〜2月の詳細な勉強法は「直前期編」の記事で解説します。
11月〜:計算問題ルーチン期(並行)
計算問題は他の科目と並行して、11月頃からルーティンとして毎日少量ずつ取り組みます。投与量・濃度・浸透圧など、パターンが決まっているため対策すれば必ず点が取れる領域です。薬ゼミさんが出版している「薬学生のための計算問題集」を1冊やり込むことで、計算問題はほぼ落とさなくなりました。
「計算が苦手」という方が多いと思いますし私も超超苦手でした。なのでこの時期までは全く触れてませんでしたが、公式と解法のパターンさえ覚えれば確実に得点できます。毎日1問だけでもいいのでやってみましょう。
薬剤師国家試験で使う教材はこの3つだけ
この章のポイント:教材を絞ることが「深く理解する」ための前提条件
①回数別既出問題集(メイン)
過去問を試験回ごとに収録した問題集です。本番と同じ形式・難易度で問題に慣れることができます。私は過去10年分を軸に「5周ループ」を回しました。10年分を繰り返すことで出題パターンをほぼ網羅でき、本番でも「類題を解いたことがある」という感覚で臨めます。「10年分は無理だよ、、、」と思った方は5年分でも全然OKです!5年分やれば最新傾向を網羅することができます。
解説が充実しており、青本を引かなくてもある程度理解できます。「1冊を何周もする」ことで問題のパターンが頭に染みこんでいく、それが回数別既出問題集の強みです。
②青本(辞書)
薬学の全科目をカバーする参考書シリーズです。読むのではなく引く。問題集で詰まったときだけ開く辞書として使います。
全科目分を揃えると費用も場所もかかりますが、「どこを調べればいいか」を把握するための地図として手元に置いておく価値はあります。ただし、繰り返しますが通読は不要です。
③薬ゼミ計算問題集
計算問題に特化した問題集です。投与量・濃度計算・浸透圧・クリアランスなど、国試で頻出の計算パターンが網羅されています。
1冊やり込むだけで計算問題はほぼ得点源になります。薄くてコンパクトなので、11月以降のルーティン学習に取り入れやすいのも特徴です。
余計な教材を買わない理由
語呂合わせ集、まとめノート系参考書、追加の問題集——「これも役立つかも」と感じる教材は無数にあります。でも私はこの3冊以外は買いませんでした(正確には、1冊だけ衝動買いしてほぼ使わずに終わりました)。
理由はシンプルです。1冊を5周する方が、5冊を1周ずつするより圧倒的に記憶に残るからです。
教材を増やすと「やった気」にはなれます。でも記憶の定着には繰り返しが必要です。1冊との深い関係を築いてください。
記憶に残る「5周ループ」の具体的なやり方
この章のポイント:「解けた問題を捨てる」仕組みが効率的な反復を生む
○×方式の仕分け方
問題を解くたびに、問題番号の横に○か×を書き込みます。
- ○:自信を持って正解できた
- △:なんとなく正解したが自信がない
- ×:間違えた・わからなかった
△は次の周では×と同じ扱いにします。「なんとなく正解」は本番では通用しないからです。自信があって正解できたものだけ○にする。この基準を甘くすると、5周ループの効果が薄れます。
3回連続○で断捨離する理由
3回○がついた問題は、次の周からスキップします。「もう解けるから次へ」という判断です。
なぜ3回か。1回や2回の正解は「たまたま解けた」可能性があります。3回連続で正解できれば、その知識は短期記憶ではなく中長期記憶に入ったと判断できます。
この仕組みを取り入れると、周を重ねるごとに解く問題数が減っていきます。5周目には「本当に苦手な問題だけ」が残っている状態になる。これが5周ループの最終形です。
自作問題ノートの作り方(ルーズリーフ+赤シート)
×がついた問題の中で「これは重要だ」と感じた知識を、紙のノートに書き出します。私はルーズリーフに赤ペンで答えを書き、赤シートで隠しながら復習する方式を取っていました。
書き方はこうです。
Q. 潰瘍性大腸炎の特徴的な症状として体重減少がある
A. × クローン病の症状。潰瘍性大腸炎は粘血便。
Q. フロセミドの副作用に高カリウムがある
A. × 低カリウム血症。理由:ヘンレループ上行脚でNa-K-2Cl共輸送体阻害により、遠位尿細管でのNa-Kの交換が促進されるため
マルバツだけでなく、理由をセットで書くのがポイントです。答えだけ書いても「なぜそうなのか」を理解していないと、本番で形を変えた問題に対応できません。
デジタルが苦手な方、手書きの方が記憶に残るという方には、このルーズリーフ+赤シート方式は特におすすめです。スマホを触らずに復習できるので、集中力が保ちやすいという利点もあります。
このノートの復習タイミングは、寝る前の10分や模試・国試が始まる前に見ると良いです。また、「なんか勉強する気が起きないなぁ」って時に眺めるだけでも十分効果的です。
まとめ
この章のポイント:6年生スタートで間に合う理由と、次に読むべき記事の案内
6年生からでも間に合う理由
薬剤師国家試験は「知識量の勝負」ではありません。出題パターンは決まっていて、過去問を正しく使えば合格に必要な知識は十分カバーできます。
私が273点を取れたのは、特別な才能があったからではありません。「時期別に戦略を変え」「教材を3つに絞り」「5周ループで弱点だけを繰り返した」からです。これは再現性のある方法です。あなたにも同じことができます。
月別詳細記事の一覧
この記事は全体スケジュールの「地図」です。各時期の詳細な勉強法は、以下の月別記事で解説しています。
- 【公開中】4〜6月編:必須問題で基礎を固める方法
- 【近日公開】6〜9月編:理論問題を領域別に攻略する方法
- 【近日公開】9〜12月編:実務問題と模試で実戦力をつける方法
- 【近日公開】直前期編:12月〜国試当日までの過ごし方
次に読むべき記事
全体像が把握できたら、まず「4〜6月編」の記事を読んでください。6年生が最初の2ヶ月でやること・やらないことを具体的に解説しています。
6年生になって勉強を始めたあなたが、この記事を読んで「今日から動ける」状態になってくれたら嬉しいです。一緒に頑張りましょう。
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🏛️ 厚生労働省 薬剤師国家試験について:薬剤師国家試験の公式情報(出題基準・過去問)はこちら
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よくある質問(FAQ)
Q. 6年生4月からでも薬剤師国家試験に間に合いますか?
A. 間に合います。私自身が6年生の4月からスタートして273点を取っています。ポイントは「やることを絞る」こと。回数別既出問題集1冊を5周することだけに集中すれば、時間は十分あります。
Q. 青本は最初から読むべきですか?
A. 読む必要はありません。青本は「辞書」として使うのが正しい使い方です。問題を解いて意味がわからない用語が出たときだけ開きます。最初から通読すると時間を大量に消費してしまいます。
Q. 薬剤師国家試験の勉強は何から始めるべきですか?
A. 回数別既出問題集を1冊買って、4〜6月は必須問題だけを解き始めてください。全範囲をカバーしようとするより、まず「必須問題で得点できる状態」を作ることが先決です。
Q. 参考書は何冊必要ですか?
A. 3冊で十分です。①回数別既出問題集(メイン)②青本(辞書として)③計算問題集。この3冊に絞ることで、同じ問題を何度も繰り返せる状態を作れます。
Q. 独学でも合格できますか?
A. できます。「やることを絞る戦略」と「5周ループの復習サイクル」を正しく回すことが前提ですが、この記事で解説しているスケジュール通りに動けば予備校なしでも合格水準に達せます。

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