「青本を買ったはいいけど、分厚すぎてどう使えばいいかわからない」——そんな状態になっていませんか。
私も6年生の4月、最初に青本を開いてそのボリュームに絶望しました。「全部読まなきゃ」と思って読み始め、1週間ほどページが進まず、焦りだけが増した苦い記憶があります。
でも、青本は「最初から読む本」ではなく「辞書」です。この使い方に変えてから成績が伸びて、本番は273点で合格できました。
この記事は、青本をいつ買えばいいか、どう使えばいいか迷っている人に向けて、薬剤師2年目の私・すんすんはんが実際にやっていた青本の使い方をそのまま書きました。ぜひ最後まで読んでみてください!
こんな悩みがある方向けの記事です。
- 青本を買ったが、どう使えばいいかわからない
- 「最初から全部読まないといけないの?」と不安
- 青本はいつから使えばいい?
- 新品と中古、どちらを買うべきか迷っている
この記事を読むとわかること:
- ✅ 青本を最初から読んではいけない理由
- ✅ 273点合格者の青本の使い方(辞書として)
- ✅ 青本を開くべきタイミング
- ✅ 新品と中古、青問の使いどころ
結論からいうと、青本は最初から読まず、回数別既出問題集を解いて「わからない箇所だけ」開く辞書として使うのが正解です。私は新品で1〜9番を全科目そろえ、辞書として使い倒しました。
購入時期は、国試の問題演習を本格的に始める頃までで十分です。使い方は「回数別→解説→分からない箇所だけ青本」。私は新品を選びましたが、中古を検討する場合は最新版との差と大学の一括購入案内を確認してください。
勉強全体の流れを知りたい方は薬剤師国家試験の勉強スケジュール完全版にまとめています。
はじめに:青本は全部読むものではない
薬剤師国家試験の勉強で「青本(薬学ゼミナールの参考書)を買ったら、まず最初から読むもの」と思っている人は多いです。私もそう思っていました。
でも、これがいちばん時間を溶かす使い方です。青本は全科目そろえると数千ページ。これを通読しようとすると、それだけで国試本番が来てしまいます。
青本は「読む本」ではなく「引く本」。この一点に気づくだけで、勉強の効率は大きく変わります。まずは、なぜ通読がダメなのかを見ていきましょう。何から手をつけるか全体を知りたい方は何から始めるかの記事もあわせてどうぞ。
青本を最初から読むと失敗しやすい理由
何が重要かわからないまま読むことになる
問題を解く前に青本を読んでも、どこが大事でどこが流していい部分なのか判断がつきません。すべての行が同じ重さに見えてしまい、メリハリなく時間だけが過ぎていきます。
「何が問われるか」を知らないままインプットしても、知識は頭に残りにくいです。重要度の判断は、問題を解いて初めてできるようになります。
読み終わる前に最初の内容を忘れる
青本は全科目で膨大な分量があります。最後の科目を読み終える頃には、最初に読んだ科目の内容はほとんど抜けています。
これは記憶の仕組み上、当然のことです。1度読んだだけの知識は、思い出す練習をしなければ定着しません。通読は「入れて忘れる」を繰り返す作業になりがちです。
「勉強した感」だけが残りやすい
青本を読むとページは進むので、達成感はあります。でも、問題が解けるようになっているとは限りません。
「やった気」になるのに点数が伸びない——これは落ちる人に多いパターンです。青本通読は、この罠にはまりやすい勉強法です。
273点合格者の青本の使い方
まず回数別問題集を解く
私の勉強の軸は、最初から最後まで回数別既出問題集でした。青本ではありません。問題を解くことを中心に置き、青本はそれを支える存在として使います。
過去問を何年分やるべきかは過去問は何年分やるべき?で詳しく解説しています。
わからない箇所だけ青本で調べる
問題を解いて、解説を読んでも腑に落ちない。そんなときだけ青本を開きます。該当するページをピンポイントで引いて、必要な情報を取ったらすぐ閉じる。これが基本です。
「この章を全部読んでから問題に戻ろう」はNGです。あくまで「今わからない1点」を調べるために開きます。
太字・赤字・図表を中心に見る
青本を開いても、全文を読む必要はありません。問題に関係する太字・赤字・図表だけを確認すれば十分です。
「その問題を解くために必要な情報だけ取る」という意識で使うと、1回あたり5分もかかりません。長居しないことがコツです。
自作問題ノートに変換する
青本で調べて理解した内容は、読んだだけで終わらせません。自分の言葉で自作問題ノートに問題形式で書き出します。
「調べた→書いた→見返した」のサイクルにすることで、青本で得た知識が自分のものになります。作り方は自作問題勉強法を参考にしてください。
青本はいつ使うべき?使うタイミングを解説
問題の解説だけでは理解できないとき
問題集の解説は要点がまとまっていますが、前提知識が抜けていると理解しきれないことがあります。「解説の意味自体がわからない」ときが、青本の出番です。
選択肢の理由を説明できないとき
正解した問題でも、「なぜ他の選択肢が違うのか」を説明できないなら、理解はあいまいです。その曖昧さを埋めるために、青本で背景を確認します。
同じ分野で何度も間違えるとき
同じ分野・同じテーマで繰り返し間違えるのは、土台の知識が抜けているサインです。そのときは個別の問題ではなく、青本でその分野の基礎を一度整理すると効果的です。
青本を使うときにやってはいけないこと
最初から通読する
繰り返しになりますが、最初から通読するのは最も避けたい使い方です。時間がかかる割に、問題を解く力はつきません。青本は辞書、と心に決めてください。
マーカーを引いて満足する
青本にカラフルにマーカーを引くと、勉強した気分になります。でも、線を引く作業と覚えることは別物です。マーカーは「あとで引く目印」程度にとどめ、引くこと自体を目的にしないでください。
青本だけで勉強を完結させる
青本を読むのはインプットです。点数は、問題を解くアウトプットでしか伸びません。青本だけで完結させず、必ず問題演習とセットで使ってください。
青本はいつ買うべき?
使い方が決まったところで、購入時期についても触れておきます。「もう買っていないと間に合わないのでは」と気にしている方が多いところです。
国試勉強を本格的に始める頃までに手元にあれば十分
結論としては、国試の勉強を本格的に始める頃までに手元にあれば十分だと思っています。
ここまで書いてきたとおり、青本は最初から全ページを読み込む教材ではありません。回数別既出問題集を解いて、わからなかった部分だけを調べる辞書として使う教材です。
つまり、問題を解き始めるタイミングで手元にあれば、その役割は果たせます。逆に、早く買っても問題演習を始めていなければ、開く場面がありません。
買う時期より、問題演習と組み合わせることが大事
購入時期そのものより、問題演習と組み合わせて繰り返し開けるかどうかのほうが結果に影響すると感じています。
早く買って本棚に置いたままにするより、問題を解きながら何度も引くほうが身につきます。「いつ買うか」で悩むより、「買ったあとにどう使うか」を先に決めておくのがおすすめです。
最新版の発売時期と大学の案内は確認しておく
ひとつだけ確認しておきたいのが、最新版の発売時期です。青本は毎年改訂されるので、購入を検討している時期に最新版が出そろっているかは、薬学ゼミナールの公式サイトで確認しておくと安心です。
また、大学によっては一括購入の案内が出ることもあります。大学からの連絡も確認したうえで、どこで買うかを決めてください。
買う時期が決まったら、次に迷うのが新品か中古かという点だと思います。ここも私の考えをお伝えします。
青本だけでなく、問題集・青本・自作問題ノートを1年間どう組み合わせて使っていたかは、こちらのnoteに書いています。
→ 薬剤師国家試験の勉強、何から始めていいかわからない人へ|学年下位10%から273点を取った私がやっていた勉強法と進め方を公開(有料note・1,000円)
青本は新品で買うべき?中古でもいい?
私が新品で買ってよかった理由
私は青本を新品で1〜9番、全科目そろえました。最新版は単元が整理され、イラストも見やすく改善されていて、辞書として引くときのストレスが少なかったです。
古い青本だと困ること
古い版だと、単元の位置が変わっていて使いにくいことがあります。実際に私は、109回用と110回用で薬理・病態・薬物治療の単元の位置が変わっていたため、古い版を使っていると、授業で指定された範囲を探しづらかったり、必要な冊子が増えたりして不便に感じることがあります。
新薬や出題範囲の変化に対応しやすい
新しい薬や改訂内容は、最新版でないと反映されていないことがあります。たとえばサクビトリルバルサルタン(エンレスト)は、私の記憶では110回用から青本に載りました。古い版のままだと、こうした新しい項目を取りこぼすことがあります。
中古を使うなら注意すべきこと
どうしても費用を抑えたい場合、中古も選択肢にはなります。ただし、版が古いと単元の場所や新薬の記載が違うことがあるため、最新版との差は必ず確認した方がいいです。また、青本の中古売買・譲渡・複製・販売については、薬学ゼミナールの公式サイトでも注意喚起がされています。購入・利用の前に、必ず公式の案内をご確認ください。ここでは法律的な断定は避けますので、最新の公式情報をご自身で確認することをおすすめします。
青本は全科目必要?青問はやるべき?
私は1〜9番を全科目買った
青本は辞書なので、苦手科目こそ手元にあると安心です。私は1〜9番を全科目そろえました。「使う科目だけ」にすると、結局その科目で調べたいときに困ります。
青問は苦手単元の確認に使った
青本の後ろについている青問は、全部をやる教材としては使いませんでした。使ったのは、○△×の管理で「この単元に×が集中している」とわかったときだけです。青問は単元ごとに問題が分かれているので、苦手なところをピンポイントで確認できます。
演習の中心は回数別既出問題集、復習は自作ノート。青問はそこに穴が見えたときの補強として使っていました。教材全体の選び方は参考書・問題集ランキングを参考にしてください。
回数別・自作ノートを優先した理由
教材を増やしすぎると、どれも中途半端になります。私は「回数別で本番形式に慣れ、自作ノートで弱点を潰す」という形に絞りました。青問は全範囲に手を広げず、苦手単元の補強にとどめています。
よくある質問(FAQ)
Q. 青本は最初から読むべきですか?
A. 読む必要はありません。問題を解いてわからない箇所を確認する「辞書」として使うのが、最も効率的です。
Q. 青本はいつから使えばいいですか?
A. 問題を解き始めてからです。問題演習でわからない箇所が出たときに、その都度開きます。最初から読み込む必要はありません。
Q. 青本は中古でもいいですか?
A. 使うことはできますが、古い版だと単元の位置の変更や新薬の記載漏れで困ることがあります。中古の売買・譲渡については薬ゼミ公式の案内も必ずご確認ください。
Q. 青本は全科目必要ですか?
A. 私は1〜9番を全科目そろえました。辞書として使うため、苦手科目こそ手元にある方が安心です。
Q. 青問はやるべきですか?
A. 全範囲をやる必要はないと思います。私は回数別・自作ノートを中心にして、×が集中した単元だけ青問で確認していました。
この記事のまとめ
この記事のまとめです。
- ✅ 青本は最初から読まない。回数別既出問題集を軸に、わからない箇所だけ開く「辞書」
- ✅ 太字・赤字・図表を中心に確認し、調べた内容は自作問題ノートに変換する
- ✅ 新品がおすすめ(単元移動・新薬・改訂に対応)。中古は公式の注意も確認する
- ✅ 青問は全範囲やらなくてよい。回数別・自作ノートを優先し、苦手単元の確認に使う
あわせて読みたい:過去問は何年分やるべきか/参考書・問題集ランキング/何から始めるか。青本を正しく使えば、6年生スタートでも十分に間に合います。一緒に頑張りましょう!
この記事では、私の青本の使い方をまとめました。
回数別・青本・自作ノートをどう組み合わせて11か月回していたかは、こちらのnoteに書いています。気になる方は参考にしてください!
→ 薬剤師国家試験の勉強、何から始めていいかわからない人へ|学年下位10%から273点を取った私がやっていた勉強法と進め方を公開(有料note・1,000円)
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