※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
「4月から国試勉強を始めたけど、何をどの順番でやればいい?」「必須問題って何問あって、どう対策すればいいの?」——この時期ならではの悩みに答えます。
4〜6月に何をするかで、夏以降の余裕が大きく変わります。必須問題を早めに安定させておけば、後半は一般問題・薬理の深掘りに集中できます。逆に後回しにすると、直前期に足切りを心配しながら勉強することになります。
こんな悩みがある方向けの記事です。
- 4月から何をすればいいかわからない
- 必須問題の範囲と合格基準がよくわからない
- この時期の勉強時間の使い方に迷っている
この記事を読めば、次のことがわかります。
- ✅ 必須問題の出題形式と合格基準(足切りライン)
- ✅ 5周ループの4〜6月版の具体的な進め方
- ✅ この時期にやってはいけないこと
執筆者のすんすんはんは現役薬剤師2年目。第110回薬剤師国家試験を273点で合格。6年生の4月からノー勉スタートで合格をつかんだ経験をそのまま書いています。
目次
はじめに
なぜ4〜6月に必須問題から始めるのか
6年生の4月に国試勉強を始めるとき、多くの人が「何から手をつければいいかわからない」という状態でスタートします。私もそうでした。青本を開いて分量に絶望し、1週間ほど迷走した末に行き着いたのが「まず必須問題から始める」という答えでした。
理由は3つです。①出題範囲が全科目に及ぶため「国試の全体像」がつかめる、②1問1答形式で処理しやすく勉強習慣をつけやすい、③足切り対策として早期に安定させる必要があるからです。
必須問題とは何か
薬剤師国家試験 必須問題 勉強法を調べているあなたへ、まず基本を整理します。
- 問題数・形式:90問・1問1答・5択(1つ選ぶ形式)
- 対象科目:物理・化学・生物・衛生・薬理・薬剤・病態・薬物治療・法規・制度・倫理・実務の7領域
- 合格基準:全体70%以上(63問以上正解)かつ各科目30%以上の正答
- 足切りの怖さ:苦手科目が1つでも30%を下回ると、総得点がボーダーを超えていても不合格になる
この「苦手科目での足切り」が必須問題の最も恐ろしいポイントです。だからこそ、全科目をまんべんなく触れる必須問題を最初の時期に集中的にやることが合理的なのです。
必須問題10年分を5周する具体的なやり方
5周ループとは何か
5周ループとは、問題を解くたびに○△×をつけて理解度を管理する仕組みです。ルールは次のとおりです。
- ○:5択全ての選択肢について「なぜ正解か・なぜ違うか」を完璧に説明できる
- △:答えはわかるがなんとなくで、根拠を説明できない
- ×:わからない
重要なのは「答えが合っていたか」ではなく、5択の全選択肢を理解できているかが基準です。なんとなく合っていた問題を○にしてしまうと、本番で選択肢の表現が少し変わっただけで対応できなくなります。
1周目のやり方
1周目のルールは「90問解き終わってからまとめて丸つけ」です。1問ごとに答え合わせをするのではなく、1年分(90問)を解き切ってから一気に丸つけします。本番と同じ感覚で問題を処理する習慣をつけるためです。
解いている最中は「わからなくても2分以内に次へ進む」を徹底します。1周目の目的は「正解すること」ではなく「10年分を全部見渡すこと」。私の正答率は科目によって40〜60%でしたが、それで問題ありません。最初の2〜3年分は1年分を解くのに3日かかりますが、5年分を超えたあたりから「これ見たことある」という問題が増えてスムーズになってきます。
丸つけが終わったら、×の問題はその場で青本を開いて確認します。青本の重要箇所や初めて知った知識は自作ノートに問題形式で書き込んでいきます。
>>自作ノートの作り方については近日公開予定!
2周目以降のやり方
2・3周目は○がついた問題も含め全問再挑戦します。1周目より○が多くなっていればOKです。大学の授業や実習と並行しているので、自然と○は増えていきます。
△や×の問題は青本だけで解決しなくて大丈夫です。YouTubeも積極的に使いましょう。病態薬理は「薬jukuさん」、物理は「ヤクゼロさん」、過去10年分の全問解説は「薬ゼミさん公式チャンネル」(無料)が役立ちます。
図を描いて整理するのも効果的です。たとえば薬理の利尿薬なら腎臓の構造(糸球体→ヘンレ係蹄→尿細管)を自分で書いて、各部位の輸送体と阻害薬を書き込む。物理のクロマトグラフィーなら図で原理を整理する。図に書けるものはほぼ全部図で覚えていました。
△・×の問題は自作ノートに落とし込んで、3周完了後も継続復習します。3周終えたら理論問題フェーズ(6〜9月)に切り替えますが、×問題は自作ノートの中で生き続けます。
青本を開くタイミング
青本を開いていいのは「問題の解説を読んでも理解できないとき」だけです。
必ず問題を解いてから開く。解説を読む前に青本を開くのはNGです。「この章を全部読んでから問題を解こう」という使い方は絶対にしないでください。青本は教科書ではなく辞書です。
自作問題ノートへの落とし込み方
間違えた問題・ごっちゃになった知識は、その場で自作問題ノートに書き出します。形式は○×形式かQ&A形式で、答えを赤ペンで書いて赤シートで隠す方法です。
自作問題ノートの詳しい作り方はこちらの記事で解説しています。
10年分を5周するペース配分の目安
必須問題は1年分90問×10年分=900問です。4〜6月の約90日で3周するペース感は次のとおりです。
(4・5周目は12〜2月の「通し復習フェーズ」で必須〜実践問題を通して回します)
| 周 | 目安期間 | 解く問題数 | 目的 | |
|---|---|---|---|---|
| 1周目 | 4月〜5月上旬 | 900問 | 全体把握・苦手発見・自作ノートに追加 | |
| 2周目 | 5月中旬〜下旬 | 900問(全問) | 1周目より○を増やす・△×を深掘り | |
| 3周目 | 6月 | 900問(全問) | ○の精度を上げる・理論フェーズへの準備 | |
| 4・5周目 | 12〜2月(通し復習) | 必須〜実践を通して | 約150問 | 最終確認・断捨離完了 |
2周目以降は1周目で解説を読んでいたり大学の授業で習ったりする問題も増えてくるので、1周目が最もきついです。1周目を乗り越えれば、あとは解くスピードが加速していきます。
4〜6月の国試勉強でやってはいけないこと
❌ 青本を最初から読もうとする
青本は辞書であって教科書ではありません。最初から通読しようとすると、1科目だけで数百ページ。全科目読み終える前に夏が終わります。
私の周りにも6年生の最初に「青本を全部読んでから問題を解く」と決めた人がいましたが、秋になっても「まだ問題集を1周できていない」という状況になって非常に焦っていました。最後の領域を勉強する頃には最初にやった領域の箇所が頭から抜け落ちているのがほとんどです。
問題を先に解く。青本は詰まったときだけ開く。この順番を守ってください。
❌ 参考書を買いすぎる
「これも役立つかも」と参考書を増やすのは危険です。私も6年生の最初に回数別問題集以外を1冊衝動買いしましたが、ほぼ使わずに本番を迎えました。
1冊を5周する方が、5冊を1周ずつするより圧倒的に記憶に残ります。参考書を新たに買う前に「今持っている問題集を何周したか」を自分に問いかけてください。3周以下なら、今持っている1冊を続けるのが正解です。
まとめ
4〜6月にやることは3つだけです。
- 回数別問題集(必須問題10年分)を5周ループで回す
- 詰まったときだけ青本を辞書として開く
- 間違えた知識をその場で自作問題ノートに落とし込む
この3つだけです。
7月以降は理論問題の攻略フェーズに移ります。
※7〜9月の詳細な勉強法は「7〜9月編」の記事で解説します(近日公開)。
また、自作問題ノートの具体的な作り方は▶こちらの記事で詳しく解説しています。
この記事が参考になったら、ぜひXをフォローしてください(@yakugakulabo)。国試勉強に役立つ情報を毎日発信しています。
🏛️ 厚生労働省 薬剤師国家試験について:薬剤師国家試験の公式情報(出題基準・過去問)はこちら
📚 この記事と合わせて読みたい
よくある質問(FAQ)
Q. 4〜6月は何を優先すべきですか?
A. 必須問題だけに絞ることです。4〜6月は「必須問題10年分を5周する」ことだけを目標にしてください。理論問題・実践問題は7月以降にやります。最初から全範囲をカバーしようとすると、どこも中途半端になります。
Q. 必須問題は何年分やればいいですか?
A. 10年分です。10年分×90問(必須)を5周することで、出題パターンと頻出テーマが自然と頭に入ります。1回目はスピード重視、2回目以降は△×の問題だけに絞って回します。
Q. 必須問題だけで合格できますか?
A. 必須問題だけでは合格できません。4〜6月は必須問題に集中しますが、7月以降は理論問題・実践問題も取り組む必要があります。この記事は「4〜6月編」なので、7月以降の戦略は別記事で解説します。
Q. 青本はどのタイミングで使うべきですか?
A. 問題を解いて「意味がわからない」となったときだけ辞書として開いてください。最初から青本を読み始めるのは時間の無駄です。青本は問題集を解いていて詰まったときに開く、というルールで使いましょう。
Q. 自作問題ノートはいつから始めるべきですか?
A. 勉強を始めてすぐから始めてください。最初は1日1問でも大丈夫です。「間違えたらその場でルーズリーフに書き出す」習慣を作ることが最重要です。

コメント