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「参考書、結局どれを何冊買えばいいの?」——薬剤師国家試験の勉強を始めるとき、最初にぶつかるのがこの悩みだと思います。
私は第110回薬剤師国家試験に273点(345点満点)で合格しましたが、6年生4月の模試では学年178人中130位でした。それでも合格できたのは、教材選びに時間をかけたからではなく、選んだ教材を繰り返すことに集中したからだと思っています。
この記事では、実際に使った教材と順番・タイミングを紹介します。ランキング形式の比較は参考書ランキングの記事にまとめているので、ここでは「どう使ったか」に絞ります。
結論|273点合格者が使った参考書ルート
勉強の軸は、回数別既出問題集・青本・自作問題ノートの3つです。補助として、11月頃から計算問題集を使い、模試で現在地を確認しました。
流れにするとこうなります。
- 回数別既出問題集を解く
- 解説だけで理解できない部分を青本で調べる
- 覚えたい内容を自作問題ノートにする
- ○・△・×で仕分けながら繰り返す
- 3回連続で○になった問題は復習対象から外す
| 教材・方法 | 役割 | 使うタイミング | 私の使用度 |
|---|---|---|---|
| 回数別既出問題集 | 勉強の中心 | 4月〜国試当日まで毎日 | ★★★★★ |
| 青本 | わからない部分を調べる | 問題を解いた後だけ | ★★★★☆ |
| 自作問題ノート | 間違えた知識の復習 | 調べた内容をその場で問題化 | ★★★★★ |
| 計算問題集 | 計算問題の演習(補助) | 11月頃から毎朝1ページ | ★★★☆☆ |
| 模試 | 現在地と弱点の確認 | 薬ゼミ統一模試Ⅰ〜Ⅲ | ★★★★☆ |
青本の通読も、複数の問題集への同時進行もしていません。この使い方で、統一模試Ⅰ〜ⅢはすべてA判定、学年順位も1桁台まで上がりました。
最初に回数別既出問題集を解く
私が使ったのは第109回〜第100回
私が使ったのは、第109回〜第100回の回数別既出問題集です。110回受験だったので過去問10年分を使っていました。
青本を読む前に問題を解いた理由
「まず青本を読んでから問題を解く」という順番にしなかったのは、読むだけでは何が問われるのかわからないからです。先に過去問を解けばゴールが見えるので、そこから調べる方が頭に残りやすいと感じました。
最初は解けなくても気にしなかった
1周目は正答率を気にしません。進め方は、まず30秒考え、わからなければ解説を確認する。解説を読む時間まで含め、1問2分以内が目安です。解けないのは当たり前なので、落ち込む必要はありません。
○・△・×で問題を分類した
解いた問題には、問題番号の横に印をつけました。基準は次の3つです。
- ○:5択全ての選択肢について「なぜ正解か・なぜ違うか」を完璧に説明できる
- △:答えはわかるがなんとなくで、根拠を説明できない
- ×:わからない
この印が2周目以降の道しるべになります。
10年分できない人は、まず直近5年分から
全員が同じ量をこなせるとは限りません。時間が足りない人は、まず直近5年分を優先するのが私のおすすめです。直近5年分でも、今の出題傾向や頻出分野はつかみやすくなります。
ただし古い問題は、制度・治療・ガイドラインなどの変化によって、当時と現在で正誤が変わっている場合があります。古い回を使うときは、最新版の参考書や公式情報もあわせて確認してください。何年分やるかの考え方は過去問は何年分やるべき?の記事で詳しく書いています。
※対応する試験回や最新版の内容・価格を、販売ページで確認してから購入してください。
わからない部分だけ青本で調べる
通読せず、調べる辞書として使った
青本は最初から通読するのではなく、わからない部分を調べる辞書として使いました。回数別の解説を読んでも理解できないときだけ開きます。順番は常に「問題が先、青本が後」です。
問題に関係する部分だけ確認した
調べるのは、その問題に関係するページだけ。前後の章まで読み込むことはしません。開いたページの太字・赤字・図表を優先して確認していました。
通読しようとして、すぐやめた
じつは4月に一度、「ちゃんと読んでから解こう」と思って青本を開きました。でも1科目で数百ページ。全科目を読み終える前に国試当日が来ると気づいて、すぐにやめています。青本の詳しい使い方や版の選び方は青本の使い方の記事にまとめています。
調べた内容を自作問題ノートにする
自分が間違えた内容だけ問題にする
青本で調べて「なるほど」と思っても、数日後には忘れます。だから調べた内容は、その場で自分への問題に変換しました。ノートに載せるのは、自分が間違えた・あやふやだった知識だけ。世界に1冊だけの「自分専用の弱点問題集」になります。
見返すだけでなく、答えを思い出す練習をする
ノートは眺めるのではなく、問題として解き直します。「思い出す」練習をするかどうかで、定着がまったく違いました。作り方の詳細は自作問題勉強法の記事で紹介しています。
何周した?まず3周、そのあとは△と×だけ
第109回から第100回まで解く流れを1周として、まず全問題を3周しました。4周目以降は△と×だけに絞り、3回連続で○になるまで繰り返しました。苦手な問題は、結果的に7〜8周したものもあります。
1〜3周目は○の問題も含めて全部解く
最初の3周は、○がついた問題も飛ばさずに解きました。1周目は全体把握、2周目は解説を思い出せるか、3周目は自力で根拠まで言えるか。周ごとに見え方が変わります。
4周目から△と×だけに絞る
3周終えて3回とも○の問題はもう解きません。なぜなら3回連続で○がついたと言うことは頭で完全に理解できていると言うことになるからです。△と×だけに絞ると、1周にかかる時間がどんどん短くなります。
3回連続で○なら復習対象から外す
△と×の問題は、3回連続で○がついた時点で「卒業」です。逆に何度やっても×が消えない問題は、結果的に7〜8周しました。直前期に「本当に苦手な問題だけ」が手元に残る状態を作るのが狙いです。
必須・理論・実践の各パートで、この回し方をしました。具体的な手の動かし方は回数別既出問題集の使い方の記事で詳しく解説しています。
時期ごとの参考書ルート
詳しい月別の進め方は勉強スケジュール完全版の記事にまとめているので、ここでは大まかな流れだけ紹介します。
4〜6月|必須問題を中心に基礎を固める
回数別の必須問題を中心に、基礎を固めました。詳しくは4〜6月の必須問題対策の記事へ。何から手をつけるか迷っている方は何から始める?の記事も参考にしてください。
6〜9月|理論問題へ進む
必須で土台ができたら理論問題へ。進め方は6〜9月の理論問題対策の記事で解説しています。
9月以降|実践問題と弱点補強を進める
実践問題に取り組みつつ、模試で見つかった弱点を自作問題ノートで補強しました。
11月頃〜|計算問題集を毎朝1ページ
計算問題は後回しにしがちなので、11月頃から毎朝1ページだけ計算問題集を解く習慣を作りました。中心の教材ではなく、あくまで補助です。詳しくは計算問題が苦手な人へ の記事にまとめています。
直前期|△と×、自作問題ノートを優先する
直前期は新しいことをせず、△と×の問題と自作問題ノートだけに絞りました。1日の時間の使い方は1日の勉強スケジュールの記事で公開しています。
青問は部分的に、領域別既出問題集は使わなかった
青問は苦手単元の確認に使った
青問は、全部をやる教材としては使いませんでした。使ったのは、○△×の管理で「この単元に×が集中しているな」とわかったときだけです。青問は単元ごとに問題が分かれているので、苦手なところをピンポイントで演習できます。薬ゼミオリジナル問題もあるため、過去問だけでは物足りないという方にも向いていると思います。
ただ、私の演習の中心はあくまで回数別既出問題集と自作問題ノートでした。自分の苦手が詰まっているのは自作ノートのほうなので、そちらを優先しつつ、穴が見えた単元だけ青問で埋める。そういう使い方です。
領域別既出問題集も使わなかった
領域別既出問題集は使いませんでした。「この単元が苦手」とわかっている人が集中的に磨くには良い教材だと思いますが、私はその役割を青問と自作問題ノートでまかなっていました。私の場合は、自作問題ノートが「自分の苦手だけを集めた問題集」の役割を果たしていました。
教材を増やさなかった理由
教材を増やすと、1冊あたりの周回数が減って、どれも中途半端になると考えたからです。相性には個人差があるので、「自分の勉強法で足りない役割があるか」で判断してみてください。
参考書を増やす前に確認したいこと
参考書は買った瞬間がいちばん安心します。でも点数を上げるのは、買った冊数ではなく解いた時間です。新しい教材を検討する前に、次の2つを確認してみてください。
- 今の教材を、予定どおり周回できているか
- 「今の教材にない、どの役割を埋めるための購入か」を自分の言葉で説明できるか
どちらにも答えられるなら、追加する価値があると思います。比較検討には参考書ランキングの記事が参考になるはずです。
よくある質問(FAQ)
Q. 回数別既出問題集はどの年度を使いましたか?
A. 私が使ったのは、第109回〜第100回の回数別既出問題集です。過去10年分を解いていました。
Q. 回数別既出問題集は何周しましたか?
A. 第109回から第100回まで解く流れを1周として、まず全問題を3周しました。4周目以降は△と×だけに絞り、3回連続で○になるまで繰り返しました。苦手な問題は、結果的に7〜8周したものもあります。
Q. 10年分を解く時間がない場合はどうすればいいですか?
A. 私のおすすめは、まず直近5年分を優先することです。直近5年分でも今の出題傾向や頻出分野はつかみやすくなります。古い問題は制度や治療、ガイドラインの変化で当時と現在の正誤が変わっていることがあるため、最新版の参考書や公式情報もあわせて確認してください。
Q. 青問はやらなくても大丈夫ですか?
A. 私は全部はやりませんでした。○△×の管理で×が集中している単元が見つかったときだけ、その単元を青問で確認していました。演習の中心は回数別既出問題集と自作問題ノート、11月頃からの計算問題集です。
Q. 領域別既出問題集は必要ですか?
A. 私は使いませんでした。苦手単元がはっきりしている人が集中的に磨くには良い教材だと思いますが、私の場合は自作問題ノートがその役割を果たしていました。
Q. 計算問題集はいつから使いましたか?
A. 11月頃からです。毎朝1ページだけ解く習慣にしていました。勉強の中心ではなく、あくまで補助として使っています。
まとめ|教材を増やすより役割を決めて繰り返す
- ✅ 勉強の軸は、回数別既出問題集・青本・自作問題ノートの3つ
- ✅ 補助として11月頃から計算問題集、模試で現在地を確認
- ✅ 使ったのは第109回〜第100回(第110回は本番)
- ✅ 第109回→第100回で1周。まず3周、そのあとは△と×だけ
- ✅ 3回連続○で復習対象から外す。苦手な問題は7〜8周したものも
- ✅ 青問は苦手単元の確認だけに使い、領域別既出問題集は使わなかった(相性には個人差があります)
私も6年生4月は学年130位からのスタートでした。教材がシンプルでも、繰り返せば力はついていきます。
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