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「今からじゃ間に合わないかも」「模試がE判定でもう終わりかも」——そんな不安を抱えてこの記事にたどり着いた人へ。まず私の話をさせてください。
私は6年生の4月時点で、学年178人中130位でした。5年生まで研究漬けで国試勉強をまともにやれていなかったからです。それでも、薬ゼミ統一模試Ⅰ・Ⅱ・Ⅲはすべてでほぼ学年1桁台を維持し、第110回薬剤師国家試験では273点(345点満点)で合格しました。
逆転できるかどうかは、今の成績より「何を変えるか」にかかっています。この記事では、私が実際にやったことをそのまま書きます。
執筆者のすんすんはんは現役薬剤師2年目。第110回薬剤師国家試験を273点(345点満点)で合格。6年生4月のスタートアップ模試は学年178人中130位からのスタートでした。

薬剤師国家試験は逆転合格できるのか
結論、やり方を変えれば逆転は可能
結論から言います。やり方を変えれば、逆転合格は可能です。
ただし「根性でなんとかなる」という話ではありません。成績が伸びていない人には、必ず「伸びない理由」があります。その理由を直せるかどうかが、逆転できるかどうかを決めます。
逆転合格に必要な条件は2つです。「正しい勉強法に切り替えること」と「切り替えるための時間が残っていること」。この記事では、その両方について具体的に説明します。
私も6年4月時点では学年178人中130位だった
私は5年生まで研究に時間のほとんどを使っていました。国試勉強は少しずつ触れてはいたものの、本格的に取り組んでいたとは言えない状態でした。6年生の4月にスタートアップ模試を受けたら、学年178人中130位という結果でした。
「まずい」とは思いました。でも「もう無理だ」とは思わなかった。理由は「まだ10ヶ月ある」という事実があったからです。
そこから勉強法を徹底的に見直し、9月ごろの統一模試Ⅰで初めてA判定を取りました。11月、1月の統一模試Ⅱ・ⅢもすべてでA判定を維持し、本番で273点の合格を手にしました。
成績の伸びは、勉強量よりも「勉強法の質」で決まります。私はそれを身をもって経験しました。
ただし、根性論だけでは逆転できない
「気合いを入れて頑張ればなんとかなる」は、半分だけ正しいです。時間を確保することは大事です。でも、正しい方法でなければどれだけ時間をかけても点数は伸びません。
間違った勉強法で100時間費やすより、正しい勉強法で30時間の方が点数は上がります。逆転合格した人と、頑張ったのに落ちた人の差はそこにあります。

私が薬剤師国家試験で逆転合格できた理由
問題集を主軸にした
私の勉強の中心は、最初から最後まで「回数別既出問題集を解くこと」でした。青本を読む時間より問題を解く時間の方が圧倒的に長かった。
回数別既出問題集は、過去10年分の国試問題が年度別にまとまっています。実際の国試と同じ形式で繰り返し解くことで、出題のクセや頻出テーマが自然と身につきます。「よく出る問題」と「あまり出ない問題」の感覚が、問題を解き続けることで磨かれていきます。
教材の具体的な選び方は後の章でも触れますが、詳しい比較は参考書・問題集ランキングの記事にまとめています。
青本は最初から読まず、辞書として使った
青本は「問題を解いていてわからなかった箇所を調べるときだけ開く」を徹底しました。
最初から青本を通読しようとすると、何が重要かわからないまま文字を追うだけになります。最後まで読み終えた頃には最初の内容を忘れている、という経験をした人も多いはずです。青本は「辞書」です。辞書を最初から最後まで通読する人はいません。
私の場合、青本を開くのは「問題を解いていてわからなかったとき」だけ。その分、問題を解く時間を最大化しました。
自作ノートで弱点だけを残した
問題集を解いて間違えた問題・理解が浅かった知識は、すべて自作ノートに書き出しました。寝る前にそのノートを見返すことを毎日の習慣にしていました。
自作ノートの利点は「自分だけの弱点集」であることです。市販の参考書より自分の弱点に特化しているため、復習の効率が上がります。試験会場にも持ち込めます。国試の直前期、私が一番頼りにしたのは青本でも問題集でもなく、自分が作ったこのノートでした。
自作ノートの具体的な作り方・運用方法は自作問題ノートの作り方の記事で詳しく解説しています。
計算問題を毎朝のルーティンにした
11月頃から毎朝、勉強を始める前に薬ゼミさんから出ている「薬学生のための計算問題集」を1ページ解くことを習慣にしていました。計算問題は毎日少量ずつ触れ続けることで、解き方の手順が体に馴染んできます。
まとめてやろうとすると、解き方を忘れるたびにゼロからやり直しになります。また、私は計算問題が嫌いなので11月までは過去問で触れるだけでした。しかし、このままではいけないと思い、1日1ページという「小さい習慣」が積み重なって、本番での計算問題の安定した得点につながりました。
逆転合格できる人とできない人の違い
逆転できる人はアウトプットに切り替える
成績が伸びる人は、「読む・覚える(インプット)」より「解く・書く(アウトプット)」の時間を増やします。
アウトプットすることで初めて「何がわかっていないか」が明確になります。わからない部分を青本で確認し、自作ノートに記録する。このサイクルを回せる人が、逆転合格に近づきます。
逆転できない人は青本通読に逃げる
点数が上がらないとき、「もっとちゃんと読み込まなければ」と青本通読に戻ってしまいがちです。「やっている感」がある分、やめにくい行動です。
でも、青本を読んでいる時間は「何がわからないかわからない状態」で情報を流し込んでいる時間です。問題を解く練習にはなりません。落ちる人に共通するパターンについては落ちる人の特徴の記事も参考にしてください。

逆転できない人はマイナー知識を追いすぎる
「こんな問題が出たらどうしよう」とマイナー知識を調べ始めると、どこまでも深みにはまります。国試の合否は、頻出問題を確実に取れるかどうかで決まります。基礎が固まっていない段階でマイナー知識を追いかけるのは、最もコストパフォーマンスの悪い勉強です。
逆転できない人は間違えた問題を放置する
問題集を解いて「×」だった問題を、次に解くときにも間違える——これが成績が伸びない最大の原因のひとつです。
間違えた問題はその日のうちに理由まで確認し、自作ノートにまとめる。これをやるだけで、同じ問題で落とし続けることがなくなります。「間違えた問題を放置しない」を鉄則にしてください。
時期別|薬剤師国家試験に逆転合格する勉強戦略
4〜6月から立て直す場合
4〜6月はまず「必須問題の土台を固める」ことが最優先です。
必須問題で足切りになれば、どれだけ一般問題を頑張っても不合格になります。まずは必須問題を3周して、全科目で足切りラインを安全に超える状態を作りましょう。4〜6月の具体的な進め方は4〜6月の必須問題対策の記事にまとめています。
必須問題の基礎が固まったら、回数別既出問題集の一般問題(理論・実践)に移ります。この時期に「問題を解く→青本で確認→自作ノート」のサイクルを習慣化できると、夏以降がスムーズに動けます。
夏から立て直す場合
夏(7〜9月)から立て直す場合は、回数別既出問題集を主軸にして理論問題の演習を本格化する時期です。
夏の終わりまでに「頻出問題で大きく落とさない」状態を作ることが目標です。全体のスケジュール感は勉強スケジュール完全版の記事を参考にしてください。
9月以降から立て直す場合
9月以降は「基礎の穴をふさぎながら、過去問演習を高速で回す」フェーズです。
新しい知識を広げる余裕はほとんどありません。過去問を解いて間違えた問題を自作ノートに集約し、繰り返し潰すことだけに集中してください。統一模試Ⅱ・Ⅲの結果を正直に分析して、苦手科目に時間を重点投下します。
「9月からでは遅すぎる」ということはありません。ただし、新しい教材に手を出す余裕はないと心得てください。今手元にある問題集を最後まで使い切ることが重要です。
12月以降から立て直す場合
直前期は「捨てる勇気を持つ」ことが最も重要です。
全科目を均等に仕上げようとすると、何もかもが中途半端になります。「必ず取る問題」と「取らなくていい問題」を仕分けて、頻出かつ正答率の高い問題を確実に取りに行く戦略に切り替えましょう。
自作ノートはここで最大の武器になります。直前期は新しいことを覚えるより、自分の弱点だけが凝縮されたノートを繰り返し確認することに時間を使ってください。
逆転合格に使った教材は3つだけ
回数別既出問題集
勉強の軸になった教材です。過去10年分の国試問題が年度別に収録されており、実際の国試形式のまま繰り返し演習できます。○△×で問題を仕分けながら5周することを目標にしました。全問題に正答率データがついているため、「みんなが解ける問題」を把握するのにも役立ちます。
青本
問題を解いていてわからない箇所を確認するときだけ使いました。最初から読むのではなく「辞書」として活用するのが正しい使い方です。内容は網羅的なので、辞書として引けばどの問題にも対応できます。
詳しい参考書・問題集の選び方と使い方は参考書ランキングの記事を参考にしてください。
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毎朝1ページだけ解くルーティンにしていました。計算問題は毎日少量ずつ触れ続けることで、解き方の手順が体に馴染んできます。「計算問題を捨てる」という選択肢をなくしてくれた教材です。
よくある質問
Q. 6年生の9月からでも逆転合格はできますか?
A. 可能性はあります。ただし新しい教材に手を出す余裕はないので、手元にある過去問を繰り返すことに集中してください。
Q. 模試がE判定でも諦めなくていいですか?
A. 諦めなくていいです。E判定は「今の勉強法を見直すべきタイミング」です。方法を変えれば結果は変わります。
Q. 青本は買わなくていいですか?
A. 買った方がいいです。ただし「辞書として使う」のが正しい使い方です。最初から通読するために買うのは非効率です。
Q. 計算問題は捨ててもいいですか?
A. 捨てない方がいいです。配点は少なくないため、毎朝少量ずつ触れるだけで安定して取れるようになります。
まとめ
この記事では、学年130位から273点で逆転合格した私の経験をもとに、逆転合格に必要なことをまとめました。
- 問題集(回数別既出)を主軸に、青本は辞書として使う
- 間違えた問題は自作ノートに集約して繰り返す
- 正答率60%以上の頻出問題を確実に取ることを最優先にする
- 計算問題は毎日少量ずつ触れる習慣を作る
逆転合格に必要なのは才能ではなく、正しい方法です。今の成績がどこであっても、方法を変えれば合格に近づけます。


コメント
コメント一覧 (1件)
[…] A. 遅くありません。私自身、6年生の4月まで本格的な国試勉強をしていませんでした。今から正しい方法で取り組めば、9月の模試で手応えを感じることは十分できます。逆転合格の記事も参考にしてみてください。 […]