模試の結果が返ってくると、「間違えた問題を全部復習するべき?」「どこまでやれば普段の勉強に戻れる?」と迷いますよね。この記事では、統一模試の判定ごとに、復習で何から手をつけて、どこに重点を置けばいいかを整理します。
この記事を読めば、次のことがわかります。
✅ 正答率60%以上の問題を取れれば、国試は受かると言える理由
✅ E判定・C/D判定・B判定・A判定で、復習の優先順位がどう変わるか
✅ 模試の復習に、時間をかけすぎないための考え方
結論からいうと、どの判定でも最優先は網掛け問題(正答率60%以上なのに間違えた問題)の復習です。正答率60%以上の問題を落とさずに取れれば、国試は受かるからです。そのうえで、必須と網掛けを土台にしながら、今の状況に合わせて重点を変えていく。これが私の考えです。
| 判定 | 復習の重点 |
|---|---|
| E判定 | 必須の誤答と網掛けから手をつけて、立て直す |
| C・D判定 | 思い出して確認し、学んだ内容を定着させる |
| B判定 | 根拠があいまいな正解を、説明できる知識にする |
| A判定 | 大枠は続けつつ、知識の維持と弱点の調整 |
この記事を書いている私は、薬剤師2年目のすんすんはんです。6年生4月のスタートアップ模試で学年178人中130位だったところから、本番は273点で合格しました。
模試の結果が返ってきたけど、どこから復習すればいいかわからない人に向けて、判定ごとに優先して見直すところをまとめました。自分の判定のところだけでも、ぜひ最後まで読んでみてください!
先に:この記事は「判定」で分けています
統一模試は、同じ点数でも回によって判定が変わります。なので、この記事では点数ではなく判定で分けて話を進めます。判定は、どの章から読むかを決めるための入口です。判定だけで弱点が決まるわけではないので、自分の学習状況とあわせて読んでください。
判定は全国の順位で決まり、点数の目安はこのくらいです。
| 判定 | 統一模試Ⅰ | 統一模試Ⅱ | 統一模試Ⅲ |
|---|---|---|---|
| E判定(下位20%) | 145点未満 | 160点未満 | 175点未満 |
| C・D判定(上位30〜80%) | 145〜194点 | 160〜214点 | 175〜229点 |
| B判定(上位10〜30%) | 195〜224点 | 215〜239点 | 230〜254点 |
| A判定(上位10%以内) | 225点以上 | 240点以上 | 255点以上 |
回や年度によって変わるので、実際の判定は、返ってきたカルテで確認してください。カルテが返ってくるまでは、自己採点の点数をこの表に当てはめて、見当をつけてみてください。
正答率60%以上の問題を取れれば、国試は受かる
判定ごとの話の前に、いちばん大事なことを先にお伝えします。どの判定でも、最優先は網掛け問題(正答率60%以上なのに間違えた問題)の復習です。
予備校の薬学ゼミナール(薬ゼミ)が、毎年の国試の総評で「正答率60%以上の問題が何問あったか」を公表しています。合格点と並べると、こうなります。
| 試験 | 正答率60%以上の問題数 | 合格点 |
|---|---|---|
| 第108回 | 269問 | 235点 |
| 第109回 | 226問 | 210点 |
| 第110回 | 242問 | 213点 |
| 第111回 | 239問 | 213点 |
過去4回とも、正答率60%以上の問題の数が合格点を上回っています。つまり、みんなが取れる問題を落とさずに拾えれば、それだけで合格点に届くということです。難しい問題が解けるかどうかで、合否は決まりません。みんなが取れる問題を、自分も確実に取れるかどうか。ここが勝負です。模試の網掛け問題を1問ずつなくしていくことは、この「みんなが取れる問題」を全部取れる状態に近づけることです。
網掛け問題は、模試の成績表で分かる
薬ゼミは公式サイトで、成績表(個人カルテ)では総合正答率60%以上の問題で自分が間違えた問題を色分けしていると説明しています(出典:薬学ゼミナール|薬ゼミの模試)。メディセレの模試でも、正解率の高い問題を間違えたものが一目で分かるようになっています(出典:メディセレ|模擬試験)。受験生のあいだでは、これが「網掛け問題」と呼ばれています。
私自身も、網掛け問題は優先して復習していました。
E判定なら、まず「必須」と「網掛け」から
E判定の理由は、人によって違います。まだ勉強していない範囲がある、理解があいまい、覚えたけれど定着していない。まずは、自分がどれに当てはまるかを確認してください。そのうえで、345問すべてを一度に復習しようとすると、量が多すぎてパンクしてしまいます。
なので、模試の復習で最初に優先するのは、この2つです。
- 必須問題:まずは、間違えた問題と自信がなかった問題から
- 理論・実践:網掛け問題から
最終的に目指すのは、必須90問すべてで、5つの選択肢について「なぜ正しいのか・なぜ誤りなのか」を説明できる状態です。ただ、最初から全部やろうとしなくて大丈夫です。正答率の低い難問は後回しでかまいませんが、必須で弱い科目や、何度もつまずく単元は確認しておきます。解説を読んでも分からないときは、答えだけを覚えずに教科書や講義の基礎に戻り、それでも整理できなければ先生や友人に聞きましょう。
→ E判定の人向けのnoteを読む
C・D判定なら「見たことあるのに思い出せない」をなくす
覚えたはずなのに、試験では答えられなかった。C・D判定の人のなかには、そんな問題を多く落としている人がいます。見覚えはあっても、意味や違いがあいまいなままだと、試験中に正しく答えられません。
復習するのは、必須問題すべてと、理論・実践で正答率がおよそ50〜60%以上なのに間違えた問題です。50%は、正答率60%以上の問題より少し広げるための目安で、決まった基準ではありません。答えられなかった問題は、「思い出す → 答えを確認する → あいまいなら理解に戻る」をくり返します。
例えば、帰り道やお風呂の時間に、今日やった問題を思い出してみる。薬ゼミ公式YouTubeの一問一答で、答えを見る前に自分で言ってみる。こうした小さなアウトプットが、定着につながります。
→ C・D判定の人向けのnoteを読む
B判定なら「たまたま正解」を減らす
この段階は、基礎はできてきています。ここで点数を分けるのは、知らない問題よりも、根拠があいまいなまま当たった「たまたま正解」です。消去法そのものは有効な解き方ですが、ほかの選択肢がなぜ違うのかを説明できないまま残っただけなら、見直す対象です。
私は過去問を、ざっくりこんな基準で分けていました。
- ○:5つの選択肢すべてを説明できる
- △:正解したけど説明できない
- ×:分からない
正解していても、説明できなければ△です。自信を持って選んだのに間違えていた問題も、間違って覚えている知識として確認しておきます。必須と網掛けを固めたうえで、ほかの選択肢が「なぜ誤りなのか」「どこを直せば正しくなるのか」、問題文のどの条件が答えを決めたのかまで言えるように解き直していきます。
→ B判定の人向けのnoteを読む
A判定なら、大枠は続けつつ弱点と解き方を整える
A判定が取れているなら、今の勉強の大枠はうまく機能していると考えていいと思います。大きく変える必要はありません。そのうえで、残っている弱点は調整します。A判定でも、基礎に抜けがあれば戻ります。
ここでやるのは、必須と網掛けの取りこぼしを確認すること、そしてくり返しているミスの原因を見つけて減らすことです。時間に余裕があれば、ほかの問題も解き直すのがおすすめです。時間の使い方は模試で「時間が足りない」を防ぐ方法にまとめています。
ちなみに私の統一模試は、Ⅰ〜Ⅲとも250点台でした。点数が取れてくると、つい余裕が出てしまいます。でも、ここで気をゆるめず、入れた知識を忘れないように復習を続けたことが、本番の273点につながったと思っています。
→ A判定の人向けのnoteを読む
模試の復習に、時間をかけすぎない
どの判定でも気をつけたいのが、「模試の復習が終わるまで、普段の勉強に戻れない」という状態です。
模試は、弱点を見つけて普段の過去問の勉強につなげるためのもの。全問を完璧にすることが目的ではありません。
復習しきれない問題があっても、優先度が低いものなら、いったん後回しにしてかまわないと思います。模試の復習の基本的な進め方は、模試の復習方法の記事に書いています。
よくある質問(FAQ)
Q. 模試の点数で、合格できるかどうか分かりますか?
A. 正直わかりません。模試は本番とは違います。模試では合格点に満たなかった人でも本番でボーダーを超えて受かったという人も多くいます。なので本番までは諦めずに頑張りましょう。
Q. 模試で間違えた問題は、全部復習したほうがいいですか?
A. 自分が何判定かによって変えていくと良いと思っています。E判定なら、まずは必須の間違えた問題と自信がなかった問題、理論・実践の網掛け問題から始めます。そこが固まってきたら、少しずつほかの問題まで広げていくと良いです。
Q. 正答率の低い問題は復習しなくていいですか?
A. 必須や網掛けの復習が残っているなら、正答率の低い難問は後回しで大丈夫です。ただし、解説を読んで「いつも使っている教材で勉強した内容なのに、答えられなかった」と分かったものは、その部分を確認しておきましょう。難問を丸ごと覚え込むより、基本の知識で取り戻せる失点を減らすことを優先してください。
まとめ|どの判定でも、最優先は網掛け問題の復習
- 正答率60%以上の問題を落とさずに取れれば、国試は受かる
- E判定:必須の誤答・自信がなかった問題と、理論・実践の網掛けから始める
- C・D判定:必須と正答率50〜60%以上の失点を、「思い出す→確認する」で自分で答えられる知識にする
- B判定:たまたま正解した△を、説明できる○に変える
- A判定:勉強の大枠は続けつつ、くり返すミスの原因を減らして、入れた知識を忘れない
模試は、模試の問題を全部覚えるためのものではありません。国試本番までに、何を直せばいいかを教えてくれるものです。
統一模試Ⅰの点数の目安が気になる人は、薬ゼミ統一模試Ⅰは何点取ればいい?も読んでみてください。
📘 自分の判定で、実際に何をすればいいか知りたい方へ
この記事では、判定によって変わる復習の「方向」をお伝えしました。具体的な復習のしかたや、復習しやすくなる模試の受け方は、判定ごとにnoteでまとめています。自分の判定のものを選んでみてください。
- E判定の人 → E判定の人向けのnoteを読む
- C・D判定の人 → C・D判定の人向けのnoteを読む
- B判定の人 → B判定の人向けのnoteを読む
- A判定の人 → A判定の人向けのnoteを読む
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