「奨学金があるのに、NISAを始めていいのだろうか?」
そんな悩みを持っている薬剤師は多いと思います。私もそうでした。就職したとき、手元には720万円の奨学金の返済義務と、毎月40,000円という返済額が待っていました。
この記事では、そんな私・すんすんはん(調剤薬局薬剤師2年目・25歳)が、奨学金返済中にNISAを始めることについて、自分の経験をもとに解説します。
こんな疑問がある方向けの記事です。
- 奨学金返済中でもNISAを始めていいのか知りたい
- 返済と投資、どちらを優先すべきか迷っている
- 薬剤師の収入で奨学金返済と資産形成が両立できるか不安
この記事を読むとわかること:
- ✅ 奨学金返済中でもNISAを始めていいのかどうか
- ✅ 返済と投資、どちらを優先すべきかの判断基準
- ✅ 私の奨学金720万円・NISA65,000円積立のリアルな数字
- ✅ NISA貧乏にならないための考え方
結論からいうと、生活が苦しくならない範囲なら、少額でも始める価値はあると思っています。ただし、NISA貧乏になるのはNGです。
私の手取りや生活費の全体像はこちら:薬剤師2年目の手取り・生活費・NISA全公開はこちら
目次
- はじめに
- 第1章:奨学金返済中でもNISAを始めていいのか
- 第2章:私の奨学金返済とNISA積立のリアル
- 第3章:奨学金返済を優先した方がいい人
- 第4章:NISAを並行して始めてもいい人
- 第5章:私が返済しながら投資を続ける理由
- 第6章:NISA貧乏にならないために意識していること
- 第7章:楽天証券を使っている理由
- FAQ
- まとめ
はじめに:奨学金×NISAで悩む前に整理すること
「まずは奨学金を返してから投資しよう」と最初は思っていました。でも調べていくうちに、若いうちから始めることの重要性を知り、考えが変わりました。
今は毎月65,000円をNISAで積立しながら、奨学金の返済も続けています。赤字にはなっていませんが、余裕があるとは言い切れない月もあります。この記事では、そんなリアルな状況をそのまま共有します。
NISAの仕組みについては金融庁のNISA公式ページもご参照ください。
第1章:奨学金返済中でもNISAを始めていいのか
結論からいうと、無理のない金額なら始めていい、というのが私の考えです。
「奨学金を返し終わってからNISAを始める」という考え方は一見正しそうです。でも奨学金の返済期間は10〜20年にわたることが多く、その間ずっとNISAを始めないとすると、投資できる時間を大きく失うことになります。
投資において「時間」は最大の武器です。複利の力は、早く始めるほど大きく働きます。奨学金があるからこそ、少額でも早めに始めることを検討する価値があると思っています。
ただし、大切なのは生活費・返済額・余剰資金のバランスです。奨学金返済とNISAは必ずしも二択ではありませんが、生活が苦しくなる積立額は本末転倒です。
第2章:私の奨学金返済とNISA積立のリアル
参考までに、私の実際の数字を公開します。
- 奨学金総額:720万円(第二種)
- 毎月の返済額:約40,000円
- 毎月のNISA積立:65,000円(オルカン一本)
- 証券会社:楽天証券(楽天カードでクレカ積立)
- ボーナス時:半分程度をスポット購入
- 手取り:月28〜30万円
- 家賃:14,000円(会社が8割負担)
手取りが30万円あっても、奨学金返済40,000円とNISA65,000円を合わせると毎月105,000円が出ていきます。残り195,000円程度で家賃・食費・光熱費・通信費などすべてをやりくりしています。
家賃が14,000円なのは会社の住宅手当のおかげで、これがなければ今の積立額は正直難しかったと思います。また、毎月プレゼント・脱毛・身の回りの買い物などで4万円ほど使うこともあります。赤字にはなっていませんが、余裕があるとは言い切れない月もあります。
詳しい手取りや生活費の内訳は、こちらの記事で公開しています。
薬剤師2年目の手取り・生活費・NISA全公開はこちら
実際のNISA運用実績は、こちらの記事で公開しています。
オルカン一本積立2年5ヶ月の実績はこちら
第3章:奨学金返済を優先した方がいい人
NISAより先に家計を整えるべき人がいます。
- 毎月赤字になっている人
- 生活防衛資金がない人(目安:生活費3〜6ヶ月分)
- クレカのリボ払いや高金利の借金がある人
- NISAに回すと生活が窮屈になる人
クレカのリボ払いは金利が15〜18%程度です。過去の長期・分散投資では年数%程度のリターンが期待されることもありますが、将来も同じリターンが得られるとは限りません。高金利の借金を抱えたままNISAを始めるより、返済を優先した方がよい場合があります。
奨学金の金利は低めに設定されていますが、毎月赤字が出ている状況でNISAを始めるのは危険です。まず毎月黒字を出せる家計を作ること。それがNISAを始める前の最低条件だと思っています。
第二種奨学金の利率については、日本学生支援機構の公式ページでご確認いただけます。
第4章:NISAを並行して始めてもいい人
以下に当てはまる人は、奨学金返済と並行してNISAを始めることを検討する価値があります。
- 毎月黒字が出ている人
- 奨学金の利率が低い人(第二種で最大年3%程度)
- 生活防衛資金が少しある人
- 月1,000〜10,000円からでも始められる人
- 満額ではなく、継続重視で考えられる人
重要なのは「満額を目指す必要はない」ということです。NISAの年間投資上限は360万円ですが、それを目指す義務は一切ありません。月1,000円でも、投資を始めることでお金への意識が変わります。最初は少額でも、継続することに意味があります。
第5章:私が返済しながら投資を続ける理由
若いうちから複利を使いたい
25歳から投資を始めるのと、35歳から始めるのでは、同じ金額を積立しても最終的な資産額が大きく変わる可能性があります。10年間の「時間」は取り返せません。奨学金の完済を待っていたら、その10年間の複利効果を活かせないことになります。
投資を始めると無駄遣いが減る
毎月65,000円がNISAに自動で引き落とされると、「残ったお金で生活する」という意識になります。使えるお金が決まっているので、自然と「これは本当に必要か?」と考えるようになりました。先取り投資の仕組みが、無駄遣いを防いでくれています。
少額でも始めることでお金の意識が変わる
積立を始めてから、資産の増減が気になるようになりました。「もっと投資資金を増やしたい」という気持ちが生まれると、収入を上げることや節約にも前向きになれます。お金についての知識や意識が、自然に高まっていきました。
奨学金があるからこそ、早くお金の管理を学びたかった
720万円の返済義務を背負って社会人になった私にとって、お金の管理は「早く学ぶほどいい」ことだと強く感じています。NISAを始めることで、投資・複利・インフレといった概念を実体験として学べました。これは教科書では身につかない感覚です。
第6章:NISA貧乏にならないために意識していること
NISA貧乏とは、NISA積立に回しすぎて日常生活が苦しくなる状態のことです。投資が目的化して生活の質が下がってしまうのは、本来の目的とは逆効果です。私が意識していることを紹介します。
無理に満額を目指さない
NISA枠を埋めることよりも、継続できる金額を最優先にしています。今の65,000円も、生活が苦しいと感じたらすぐに下げるつもりです。目標は「長く続けること」です。
ボーナスは半分だけ投資に回す
ボーナスの全額をNISAに入れてしまうと、いざというときに現金が足りなくなります。私はボーナスの半分程度をスポット購入に使い、残りは旅行や自己投資・緊急時の備えに使うようにしています。
旅行・交際費・自己投資も完全には削らない
お金をすべて投資に回して人生の楽しみを削るのは、本末転倒だと思っています。25歳の今しかできない経験にもお金を使います。資産形成は長期戦です。楽しみながら続けることが最重要です。
続けられる金額が正解
月100万円積立できる人でも、月1,000円しか積立できない人でも、「自分が続けられる金額」が正解です。自分の生活費と余剰資金を正直に見て、無理のない金額を設定してください。
第7章:楽天証券を使っている理由
私が楽天証券を使っているのは、もともと楽天カードを使っていたからです。楽天経済圏(楽天カード・楽天銀行・楽天市場)で生活していたので、楽天証券でNISAを始めることが一番シンプルでした。
楽天カードでクレカ積立をするとポイントが貯まります。地味ですが、積み重なると結構な額になります。
SBI証券でもクレカ積立サービスがあります。三井住友カードなど、自分が普段使っているカード・サービスとの相性で選ぶのがシンプルです。証券会社は後から変えることもできるので、まず自分が使いやすいところからスタートするのがおすすめです。
FAQ
Q1. 奨学金返済中でもNISAを始めていいですか?
毎月黒字で生活できていて、高金利の借金がないなら、少額から始める選択肢はあります。ただし生活が苦しくなる金額を積み立てるのはおすすめしません。まずは家計の状況を整理してから判断してください。
Q2. 奨学金返済とNISAはどちらを優先すべきですか?
奨学金の利率・家計の余裕・生活防衛資金の有無で変わります。赤字家計や高金利借金がある場合は、投資より家計改善を優先してください。一律に「どちらが正解」とは言えません。
Q3. NISAはいくらから始めるべきですか?
最初は月1,000円〜10,000円でも十分です。大切なのは満額を目指すことではなく、無理なく続けることです。生活が苦しくなる金額は設定しないでください。
Q4. 生活防衛資金はいくら必要ですか?
目安は生活費3〜6ヶ月分です。奨学金返済中の人は、急な出費に備えて現金も残しながらNISAを始めるのがおすすめです。
この記事のまとめ
- 奨学金返済中でも、無理のない金額ならNISAを始める選択肢はある
- 毎月赤字・生活防衛資金なし・高金利借金がある場合はまず家計を整えることが先決
- 満額を目指す必要はない。月1,000円でも始めることでお金への意識が変わる
返済と投資のバランスを取りながら、若いうちからお金の管理を始めることが大切だと私は感じています。
薬剤師1年目のお金の話についても近日公開予定です。公開したらこちらに追記します。
【免責事項】本記事は筆者個人の経験に基づく情報提供であり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
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