「計算問題が苦手すぎて、もう捨てようかな…」
そう思っている薬学生は少なくないと思います。私もそうでした。薬物動態の計算式を見るたびに頭が止まって、「これは本番でも捨てていいか」と本気で考えていた時期がありました。
でも実際には、捨てませんでした。11月頃から毎朝1ページだけ計算問題集を解くルーティンを作り、少しずつ苦手意識を薄らがせていきました。本番では計算問題でも得点できたと感じています。
この記事では、第110回薬剤師国家試験で273点(345点満点)を取得した私・すんすんはんが、計算問題の苦手を克服するために実践したことを具体的に紹介します。
こんな悩みがある方向けの記事です。
- 計算問題が苦手で、どこから手をつければいいかわからない
- 公式は覚えたけど、本番で使えるか不安
- 計算問題を捨てようか迷っている
- 毎日少しずつ続けられる勉強法を知りたい
この記事を読むとわかること:
- ✅ 計算問題を捨ててはいけない理由
- ✅ 公式の覚え方と途中式に単位を書くメリット
- ✅ 私が実践した「毎朝1ページ」ルーティンの中身
- ✅ やってはいけない計算問題の勉強法
- ✅ 今日から始められる6ステップ
結論からいうと、計算問題は公式を覚え、単位を書いて解き、毎朝1ページ継続することで、苦手から得点源に変えることができます。
勉強スケジュール全体を確認したい方はこちら:スケジュール完全版はこちら
目次
- はじめに
- 第1章:計算問題は捨ててはいけない
- 第2章:まず公式を完璧に覚える
- 第3章:途中式には必ず単位を書く
- 第4章:毎朝1ページだけ計算問題集を解く
- 第5章:計算問題でやってはいけないこと
- 第6章:苦手な人のおすすめ勉強ステップ
- 使用教材
- よくある質問
- まとめ
はじめに:計算問題が苦手な人ほど、捨てようとする
薬剤師国家試験の計算問題は、苦手な人ほど「捨て科目」にしようとします。その気持ちはよくわかります。薬物動態の計算式は記号が多く、初見では何をどうすればいいか見えにくいです。
でも少しずつ触れていくと、計算問題は「公式を覚えて、単位を整理すれば解ける」ということがわかってきます。複雑に見えても、実は型が決まっている問題が多いです。
私が計算問題を本格的に始めたのは11月頃です。遅いスタートでしたが、毎朝1ページというシンプルなルーティンを作ったことで、苦手意識が少しずつ消えていきました。
第1章:薬剤師国家試験の計算問題は捨ててはいけない
計算問題は苦手でも伸ばしやすい
計算問題は、暗記分野と比べて「練習すれば伸びやすい」という特徴があります。
暗記系の問題は覚える量が多く、忘れると得点に直結します。でも計算問題は、正しい公式と解き方の手順さえ身につければ、同じパターンの問題を安定して解けるようになります。型を覚えれば再現性が高いのが、計算問題の強みです。
捨てると本番で選択肢が狭まる
薬剤師国家試験では、計算問題は必須・理論・実践すべての領域に散らばって出題されます。捨てるということは、それらの問題をすべて勘で答えるということです。
「どうせ計算問題は難しい」と決めつけてしまうと、解けるはずだった問題も諦めることになります。少し練習しておくだけで、本番で「これは解ける」と感じる問題が増えます。
配点は大きくなくても、取れると安心材料になる
計算問題の配点が飛び抜けて高いわけではありません。でも、苦手だと思っていた問題が解けたとき、本番での精神的な安定につながります。「計算問題もいける」という感覚は、試験中の自信にもなります。
第2章:まず公式を完璧に覚える
公式を覚えずに解くのは危険
計算問題の最初のステップは、公式を完璧に覚えることです。これがないと、問題文を読んでも式を立てられません。
私は最初に公式を丸ごと覚えることを最優先にしました。意味がわからなくても、まず暗記してから理解を深める順番で進めました。
「なんとなく」で解くと本番で崩れる
「この問題は前にやった気がする」という感覚で解くと、本番のプレッシャーで式が思い出せなくなります。公式をはっきり言えるレベルまで覚えておくと、初見の問題設定でも対応できます。
公式は自作ノートや暗記カードで反復する
公式を覚えるには、書いて・使って・繰り返すことが有効です。私は自作ノートに公式をまとめて、毎朝計算問題を解く前にサッと見直していました。
自作ノートの作り方はこちら:自作問題ノートの作り方はこちら
第3章:途中式には必ず単位を書く
単位を書くと掛け算か割り算かが見える
計算問題を解くとき、途中式に単位まで書くことを強くおすすめします。単位を書くことで、掛け算か割り算かを自然に判断できるようになります。
「式の組み立て方がわからない」という人の多くは、単位を無視して数字だけで考えています。単位を丁寧に書くことで、式の構造が見えてきます。
単位で式を組み立てる具体例
実際に例を見てみましょう。
例1:血中濃度を求める問題
「体重60kgの患者に薬物300mgを静脈内投与した。分布容積Vdが50Lのとき、投与直後の血中濃度Cはいくらか。」
求めたいのは C(mg/L)です。
C(mg/L)= 投与量(mg)÷ Vd(L)
= 300(mg)÷ 50(L)
= 6 mg/L
単位を見ると「mg ÷ L = mg/L」となり、答えの単位と一致します。掛け算か割り算かを迷ったとき、単位を確認すれば自然と式の形が決まります。
※今回は分布容積Vdがすでに50Lと与えられているため、体重60kgは計算には使いません。
例2:腎クリアランスを求める問題
「尿中累積排泄量Aeが60mg、AUCが20 mg・h/Lのとき、腎クリアランスCLrはいくらか。」
求めたいのは CLr(L/h)です。
CLr(L/h)= Ae(mg)÷ AUC(mg・h/L)
= 60(mg)÷ 20(mg・h/L)
= 60(mg)× L/ 20(mg・h)
= 3 L/h
単位を分解すると「mg ÷(mg・h/L)= L/h」となり、クリアランスの単位と一致します。この確認が、暗算で進めたときのミスを防いでくれます。
例3:半減期を求める問題
「消失速度定数 ke が 0.1 h⁻¹ のとき、この薬物の半減期はいくらか。」
t½(h)= 0.693 ÷ ke(h⁻¹)
= 0.693 ÷ 0.1(1/h)
= 6.93 h
単位は「1 ÷(1/h)= h」となり、時間の単位に一致します。公式の「0.693」という数字だけ覚えていれば、単位から式の向きが確認できます。
暗算で解こうとするとミスが増える
計算問題の失点の多くは、計算ミスではなく「式の組み立てミス」です。途中式を省略して暗算で進めると、どこで間違えたかも気づきにくくなります。
時間がかかっても、必ず途中式を書く習慣をつけてください。単位を書くことが、式の間違いを自分でチェックする手段にもなります。
第4章:毎朝1ページだけ計算問題集を解く
私は11月頃から始めた
私が計算問題を本格的に始めたのは11月頃です。それまでは回数別や理論問題を中心に進めていたため、計算問題は後回しになっていました。
「今から毎日大量にやるのは無理だ」と思ったので、量を絞って毎朝1ページだけ解くルーティンを作ることにしました。
使用教材は薬ゼミ「薬学生のための計算問題集」【PR】
使用したのは薬ゼミの「薬学生のための計算問題集」です。計算問題に特化していて、公式の整理・例題・練習問題がまとまっています。1ページあたりの分量が適度で、毎朝の習慣に組み込みやすい構成でした。
🛒 薬学生のための計算問題集を楽天で探すなら → こちら
なぜ朝に固定したのか
朝に勉強を始める前の1ページという形にしたのには、いくつかの理由があります。
睡眠後は前日に学んだことが整理されているため、計算のような集中を要する作業を落ち着いて取り組みやすいと感じていました。また、1日の最初に計算問題を終わらせることで「今日の計算は終わった」という感覚が生まれ、後回しにしなくなりました。
「朝に難しいことをやる」というよりは、「1日の最初に固定することで後回しをなくす」というのが、私にとっての朝ルーティンの意味でした。
1ページだけだから続けやすい
1ページは5〜10分程度で終わります。「たった1ページ」という量が、続けやすさの秘訣でした。
「今日は計算問題をたくさんやろう」と思うと、気持ちが重くなって後回しになります。でも「1ページだけ」なら、体調が悪い日も、やる気がない日も続けられました。
習慣化すると苦手意識が薄くなる
毎日少しずつ触れていると、計算問題が「見慣れたもの」に変わっていきます。最初は式を見るだけで気が重かったのが、2〜3週間続けると「これはこう解く」という反応が出てくるようになりました。
苦手意識の多くは、「慣れていないこと」から来ています。毎朝1ページという小さな積み重ねが、その苦手意識を少しずつ消してくれました。
第5章:計算問題でやってはいけないこと
❌ 公式を覚えずに解こうとする
公式が頭に入っていない状態で問題を解こうとすると、毎回「たぶんこうだったかな」という推測になります。推測で解いた問題は、本番で再現できません。公式を覚えることが最初のステップです。
❌ 途中式を書かずに暗算で解く
暗算で解くと、どこで間違えたかわかりません。途中式を書くことで、自分のミスのパターンが見えてきます。時間が少し余計にかかっても、必ず書く習慣をつけてください。
❌ 計算問題を捨てる
計算問題は型が決まっているため、練習次第で伸ばしやすい分野です。捨てると安定した得点源を手放すことになります。毎朝1ページという少量でも、積み重ねれば確実に力がつきます。
❌ わからないまま放置する
解けなかった問題をそのままにしておくと、同じ問題に次に出会ったときも解けません。わからなかった問題は自作ノートに残して、1週間後に必ず解き直す習慣をつけてください。
❌ まとめて一気にやろうとする
「週末にまとめて計算問題をやる」というスタイルは、継続しにくいです。まとめてやると疲弊して、その後さらに後回しになります。少量を毎日続ける方が、習慣として定着しやすいです。
第6章:計算問題が苦手な人のおすすめ勉強ステップ
今日からすぐに動けるよう、具体的なステップをまとめます。
ステップ1:公式を覚える
まず計算問題で使う公式をリストアップして、暗記します。意味がわからなくても、まず覚えることを優先してください。
ステップ2:例題で使い方を確認する
公式を覚えたら、例題を解いて使い方を確認します。このとき、必ず単位まで書いて解いてください。
ステップ3:毎朝1ページ解く
計算問題集を用意して、毎朝勉強を始める前に1ページだけ解くルーティンを作ります。量より継続を重視してください。
ステップ4:間違えた問題は自作ノートに残す
解けなかった問題は自作ノートに記録します。公式・途中式・間違えた原因を書いておくと、復習のときに役立ちます。
ステップ5:1週間後に解き直す
ノートに残した問題を1週間後に再度解いてみてください。解ければ定着しています。解けなければ、もう一度自作ノートに追記して次の復習に備えます。
ステップ6:回数別でも計算問題を解く
ルーティンが定着してきたら、回数別既出問題集の計算問題も解き始めます。計算問題集で練習した知識を、実際の試験形式で確認できます。
使用教材
私が計算問題の対策に使った教材を紹介します。
薬ゼミ「薬学生のための計算問題集」【PR】
計算問題専用の問題集です。公式の整理・例題・練習問題がまとまっています。毎朝1ページ解くルーティンに向いている構成です。
🛒 薬学生のための計算問題集を楽天で探すなら → こちら
回数別既出問題集【PR】
必須から実践まで全領域の過去問が収録されています。計算問題も含まれているため、問題集で練習した後の仕上げとして活用しました。
🛒 回数別既出問題集を楽天で探すなら → こちら
青本
計算問題の背景にある薬物動態の理論を確認するために使いました。公式の意味がわからないときだけ開く、辞書として使うスタイルが合っていました。
参考書全体のおすすめはこちら:おすすめ参考書ランキングはこちら
よくある質問
Q1. 計算問題はいつから始めればいいですか?
早いほど良いですが、私は11月頃から毎朝1ページで習慣化しました。苦手な人は後回しにせず、少量でも早めに触れ始めることをおすすめします。
Q2. 計算問題は捨ててもいいですか?
捨てない方がいいです。計算問題は型が決まっているため、練習すれば伸ばしやすい分野です。毎朝1ページ続けるだけで、本番で取れる問題が増えます。
Q3. 公式は暗記した方がいいですか?
はい。公式を覚えていないと、問題文を読んでも式を立てられません。意味がわからなくても、まず公式を完璧に覚えることから始めてください。
Q4. 途中式は書いた方がいいですか?
必ず書いた方がいいです。特に単位まで書くと、掛け算か割り算かが自然に見えてきます。暗算で進めると式の組み立てミスに気づきにくくなります。
Q5. どの教材を使いましたか?
薬ゼミの「薬学生のための計算問題集」を使いました。毎朝1ページ解くルーティンに向いている構成で、公式の整理から練習問題まで一冊でまとまっています。
この記事のまとめ
- 計算問題は捨てない。型が決まっているので練習すれば伸ばしやすい
- まず公式を完璧に覚えることが最初のステップ
- 途中式には単位まで書く。単位が合えば式の向きが確認できる
- 毎朝1ページだけ解くルーティンで、苦手意識が少しずつ消えていく
- わからない問題は放置せず、自作ノートに残して1週間後に解き直す
計算問題は「苦手だから捨てる」ではなく、「少しずつ触れて慣れる」という発想の転換が大切です。今日の1ページが、本番の1点につながることを信じて続けてください。
この記事が参考になったら、X(すんすんはん)もフォローしてください。

コメント