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国試の参考書を調べると、青本、青問、回数別、領域別、要点集、ゴロ本……とにかく種類が多いです。
私も6年生になったばかりの頃は、何を買えばいいのか分かりませんでした。周りが持っている本が気になって、とりあえず1冊買い足したこともあります。
結局、最後まで使い続けたのは3種類だけでした。
こんな悩みがある方向けの記事です。
- 国試の参考書が多すぎて、何を買えばいいか決まらない
- 周りが持っている教材をとりあえず買いそうになっている
- 買った教材を使いこなせている気がしない
- 自分に必要な教材かどうかを判断したい
この記事を読めば、次のことがわかります。
- ✅ 私が実際に使った3種類と、それぞれの役割
- ✅ 各教材を私がどう使っていたか
- ✅ 自分に必要な教材か、買わなくてよさそうかの判断材料
- ✅ 中古と最新版のどちらを選ぶかの考え方
結論として、私が使ったのは「回数別既出問題集」「青本」「薬学生のための計算問題集」の3種類で、それぞれ役割を分けていました。
先に書いておくと、この3種類を買えば合格できる、という話ではありません。私は第110回薬剤師国家試験を273点(345点満点)で合格しましたが、教材のおかげと言い切れるものではないです。6年生4月のスタートアップ模試では学年178人中130位でした。
執筆者のすんすんはんは現役薬剤師2年目。ここに書くのは、あくまで私が使った教材と、その使い方の記録です。
薬剤師国家試験で私が使った教材は3種類だけ
最初に全体像を出しておきます。
| 教材 | 私の使い方 | 役割 | 今もう一度受けるなら |
|---|---|---|---|
| 回数別既出問題集 | 国試形式の問題を繰り返し解く | 問題演習のメイン | 買います |
| 青本 | 分からない内容を調べる | 辞書 | 買います |
| 薬学生のための計算問題集 | 1回に1単元ずつ進める | 計算の補助 | 買います |
ポイントは、3つとも使い方が違うことです。同じ「参考書」としてまとめて扱っていたわけではありません。
なお、これは私に合った組み合わせです。同じ構成にする必要はありませんし、他の教材が合う人もいると思います。
① 回数別既出問題集|国試勉強のメインにした教材
どんな問題集か
薬学ゼミナールが出している、過去の薬剤師国家試験1回分が1冊にまとまった問題集です。
薬学ゼミナール公式では、解説が充実していること、オリジナルの関連問題が追加されていること、オンライン教室の解説動画とリンクしていることが特徴として挙げられています。
私はどう使ったか
私が使ったのは過去10年分、第109回〜第100回の10冊です(第110回が私の受験回でした)。国試勉強の中心はこの問題集で、勉強時間の大半をここに使っています。
進め方はこうでした。
- 必須 → 理論 → 実践の順に、時期を分けて進める
- 解いたら問題番号の横に○△×を書く
- 解説を読んでも分からないところを青本で確認する
- また間違えそうな内容は、自作の問題ノートへ移す
周回は、必須・理論・実践のそれぞれの時期に全問3周し、1〜2月の総復習で年度別にさらに全問2周。合計5周です。どの周も全問を解いていて、○△×は「追加でどこを復習するか」を決めるために使っていました。
○△×の付け方や周回の詳細は回数別既出問題集の使い方に、何年分やるかの考え方は過去問は何年分やるべき?にまとめています。
実際に使って感じたこと
私が実際に使ってみて感じたことをまとめました。

今もう一度受けるとしても買います
私の場合、勉強の型そのものがこの問題集を軸にできていたので、もう一度受けるとしても同じように買うと思います。
こんな人なら購入候補になると思います。
- 国試形式の演習を勉強の中心に置きたい
- 解く教材を1つに決めて、繰り返したい
- まだ過去問を1冊も持っていない
② 青本|最初から読むのではなく「辞書」として使った
どんな参考書か
薬学ゼミナールの国試対策参考書です。参考書部分の「青本」と問題部分の「青問」が分冊になっている形式です。
私が第110回対策で使ったのは当時の版なので、今の版とは中身が同じではありません。購入前に最新の情報は公式で確認してください。
私はどう使ったか
私は青本を最初から最後まで読み込む教材としては使っていません。基本的には「辞書」でした。
回数別を解いて、解説を読んでも理解できないところ、理解が浅いと感じたところ。そこだけ青本を開いて確認していました。全部を覚えようとはしていません。
順番としては、問題を解く → 分からない → 必要な部分だけ青本へ戻る、という流れです。
私は①〜⑨を全科目そろえました。詳しい使い方やタイミングは青本の使い方に書いています。
実際に使って感じたこと
私が実際に使ってみて感じたことをまとめました。

今もう一度受けるとしても買います
調べる先が決まっていると、解説で詰まったときに手が止まりません。私はその安心感のために買うと思います。
こんな人なら購入候補になると思います。
- 過去問の解説だけでは理解しきれないことが多い
- 調べる場所を1つに固定したい
- 苦手科目があり、手元に確認できるものを置いておきたい
③ 薬学生のための計算問題集|計算だけは別で練習した
どんな問題集か
正式名称は「薬学生のための計算問題集 薬ゼミ流〜計算革命〜[改訂版]」です。基本事項から応用へ進むステップアップ式で、計算問題が出題される科目を網羅する構成と説明されています。
私はどう使ったか
私が始めたのは10月からです。1回にまとめて大量に進めるのではなく、1単元ずつ進めていました。
計算だけ別の教材を使ったのは、回数別の演習の中では計算問題に触れる回数が限られるからです。私は計算が苦手だったので、少しずつでも継続して触れる時間を作りたいと考えました。
直前期にまとめて片づけたわけではありません。1月に終わるように逆算して、10月から始めた形です。
計算問題そのものの勉強法は計算問題が苦手な人へにまとめています。
実際に使って感じたこと
私が実際に使ってみて感じたことをまとめました。

今もう一度受けるとしても買います
計算は、放っておくと最後まで手をつけないまま本番が来ます。私はそれを避けるために買うと思います。
こんな人なら購入候補になると思います。
- 計算問題を後回しにしている自覚がある
- 公式を覚えたつもりで、実際は解けないことが多い
- 過去問演習とは別に、計算を触る時間を作りたい
なぜ教材を3種類に絞ったのか
実は、私は必須問題の足切りが怖く、上記の3種類以外に「必須問題集」も買いました。ですが結果として、ほとんど使わないまま本番を迎えています。
新しい問題集を買っても、結局取り組む時間を確保できませんでした。回数別でも必須問題を解いていたため、次第に追加の問題集を使う必要性も感じなくなりました。
だから途中からは、教材を増やすのではなく役割を決めるほうに切り替えました。
- 問題を解くのは回数別
- 分からなければ青本
- 計算だけ計算問題集
この形にしてからは、「今日は何をやろう」と迷う時間がほとんどなくなりました。迷わなくなったぶん、手を動かす時間が増えたと感じています。
間違えた内容をどこに残すかは自作問題勉強法に、時期ごとの進め方は勉強スケジュール完全版にまとめています。
3つの教材はこんな人に向いていると思います
教材選びの参考として、目的別に整理しておきます。あくまで目安です。
| こういう目的なら | 候補になりそうな教材 |
|---|---|
| 国試形式の問題を繰り返し解きたい | 回数別既出問題集 |
| 問題の背景や理由まで確認したい | 青本 |
| 計算が苦手で、反復して慣れたい | 薬学生のための計算問題集 |
| 苦手な分野だけをまとめて演習したい | 分野別にまとまった問題集(領域別問題集、青問など) |
中古と最新版、どちらを買う?
結論、青本は最新版を買った方がいいです。
理由は以下の2点です。
- 情報が古くて更新されていない
薬剤師国家試験は、出題基準、法規・制度、ガイドライン、日本薬局方、添付文書の記載などが改定されることがあります。特に法規・制度や実務まわりは、年によって内容が変わり得る領域です。
古い版だから使えない、ということではないですが、法規や制度に関わる部分は、最新の情報を別に確認する前提で使うほうが安全です。
また、青本は近年の国試のトレンドなどを見て、今までは赤文字で強調されていたけどその記述が無くなったり、逆に新薬として発売されたので追加になったりすることがあります。しかし、古いものを使っているとそれらが更新されていないので、最近のトレンドを見落としたり重要でないところを頑張って覚えていたりする可能性があります。
- レイアウトや図が変わっている
私が第110回を受験したとき、第109回対策版と第110回対策版では、薬理・病態・薬物治療の一部単元が5番と6番の間で移動していました。薬ゼミ講師から「次は5番を持ってきて」と案内された授業でも、古い版では該当単元が6番に収録されていたため、5番と6番の両方を持っていく必要がありました。
回数別や計算問題集を中古で検討する場合も、書き込み・欠品・対象回次を確認してください。青本は内容更新の影響が大きいため、私は最新版を選ぶ方が安心だと考えています。
中古を検討するときに見ておきたいこと
- 版・対象回次が自分の受験回に対して古すぎないか
- 前の持ち主の書き込みや解答の記入がないか(○△×を自分で付ける使い方をするなら影響します)
- 付属物(別冊や解説の分冊など)がそろっているか
- セット販売のうち欠けている冊がないか
なお、薬学ゼミナールの書籍は公式のウェブストアや書店、薬系大学の売店でも扱いがあります。中古を選ぶ場合も、いま販売されている版の構成を公式で確認してから比べると判断しやすいと思います。
青本を買うタイミングや新品・中古の考え方は青本の使い方にも書いています。
よくある質問(FAQ)
Q. 参考書は結局、何冊必要ですか?
A. 私は3種類でした。ただ、必要な冊数は人によって違うと思います。大事なのは冊数ではなく、買った教材をどう使うかだと考えています。
Q. 回数別は10年分そろえるべきですか?
A. 私は10年分を使いました。10年分あると頻出テーマと出題のされ方を広く確認でき、同じ論点を別の聞かれ方で繰り返し練習できます。時間が足りない場合も、まずは直近5年分に取り組むのがおすすめです。近年の傾向をつかみやすく、古い制度や治療内容とのずれを避けやすいためです。
Q. 領域別既出問題集は使いましたか?
A. 私は使っていません。使っていないので良し悪しは言えませんが、分野を絞って演習したい人には選択肢になると思います。
Q. 計算問題集はいつから始めればいいですか?
A. 私は10月から、1回に1単元ずつ進めました。1月に終わるように逆算した結果です。始める時期より、まとめてやろうとしないことのほうが大事だと感じています。
Q. 中古で買っても大丈夫ですか?
A. 過去問そのものは変わりませんが、解説や法規・制度に関わる内容は版によって更新される可能性があります。中古を使う場合は、最新の情報を別に確認する前提で使うほうが安全です。
まとめ|教材を増やすより、使い方を決める
- 私が使ったのは回数別既出問題集・青本・計算問題集の3種類
- いちばん使ったのは回数別。勉強の中心はここ
- 青本は辞書。最初から読み込む使い方はしなかった
- 計算問題集は補助。10月から1単元ずつ進めた
- もう一度受けるとしても、3種類とも買う
ただ、私とまったく同じ構成にする必要はありません。合う教材は人によって違います。
大事なのは、買った教材にどんな役割を持たせるかを先に決めることだと思っています。役割が決まっていない本は、たいてい使わないまま終わります。
今の自分がどこから手をつければいいか迷っている方は、薬剤師国家試験の勉強法まとめに悩み別の一覧を用意しています。
この記事では、私が使った教材とその役割をまとめました。
教材を決めたあとの年間計画の立て方や、自分専用の問題集の作り方は、こちらのnoteに書いています。気になる方は参考にしてください!
→ 【逆転合格】学年下位10%から薬剤師国家試験273点|迷わない11か月の勉強計画を公開
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🏛️ 厚生労働省 薬剤師国家試験について:薬剤師国家試験の公式情報(出題基準・過去問)はこちら

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